トッププロが集う麻雀リーグ「RTDリーグ 2018」WHITE DIVISION 25・26回戦が4月23日に放送され、勝又健志(連盟)が2勝目、佐々木寿人(連盟)は8勝目を挙げ、勝又は4位から3位へワンランクアップ、首位の佐々木はポイントを+369.7とし、2位の鈴木たろうを200ポイント近く引き離した。
WHITE 25回戦の対局者は勝又健志、鈴木達也(協会)、鈴木たろう(協会)、石橋伸洋(最高位戦)。12戦を終えトップ1回、2着は6回。2着が際立って多いことに勝又は「想定内ではある」としながらも「トップを取りきれていないとも言える」と省み「順位こそ4位ですけど、ポイントはマイナスしているので、しっかりトップを狙ってプラスに転じていきたい」と決意を新たにしていた。
東1局、親番・勝又は2軒リーチを受けながらも、しぶとく粘ってアガリをものにする。続く1本場では、リーチ・ツモ・ピンフ・タンヤオ・ドラ2で跳満を決め、一気に4万点台のリードを築いたまま南場を迎えた。「自分でトップを取りに行くよりは、いいリードを持っていれば、展開でトップを取れるパターンが多い」と毎月最低200半荘をこなす経験則から、南場では「放銃のリスクを下げる手組み」を意識し、攻撃よりも守備に重きを置き、堅実に2勝目を挙げた。これで4位から3位へランクアップし、ポイントもプラス域に突入した。
予選12戦を終え、首位を快走する佐々木のリーチ成功率は62.16%で2位(1位はたろうで63.64%)、副露率は12.14%で8位(1位は石橋で25.83%)とリーチファイターぶりは健在。さらに特筆すべきは、放銃率6.43%で8位(1位は猿川で16.13%)とWHITEナンバー1の守備力を誇っていることだ。「副露率に関しては、バタバタしないように意識している。放銃率に関しても、半荘1回で1人ノーテンが3回あったぐらい守備的な意識は持ちながらやっている」と自分の中では納得の数字と受けとめている。
26回戦の対局者は佐々木寿人、平賀聡彦(最高位戦)、和久津晶(連盟)、猿川真寿(連盟)。南4局1本場、トップ平賀と7000点差の2着目だった佐々木は、ここが勝負所とリーチを決断。リーチ・ピンフ・ドラ2で8000点(+300点)を鮮やかに決めて逆転トップ。これで両リーグ最多の8勝目をマークした。「誰がトップ取るかわからない状況だったので、いつもながら気は抜けなくて、非常に疲労感のある半荘だった」と振り返り「連勝が途切れたとはいえ、今まで通り1日3半荘の目標は+100ポイントを目指しているので、まだまだ伸び伸びと打ちたいと思います」と2年連続決勝敗退という忸怩たる思いを晴らすべく、攻撃の手を緩めるつもりは皆無だ。【福山純生(雀聖アワー)】
【WHITE DIVISION 25・26回戦終了時点での順位】
1位 佐々木寿人(連盟)+369.7
2位 鈴木たろう(協会)+177.0
3位 勝又健志(連盟)+37.4
4位 和久津晶(連盟)▲30.4
5位 鈴木達也(協会)▲57.6
6位 石橋伸洋(最高位戦)▲113.6
7位 平賀聡彦(最高位戦)▲119.0
8位 猿川真寿(連盟)▲263.5
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆RTDリーグ サイバーエージェント代表取締役社長・藤田晋氏が、2016年に立ち上げた長期リーグ戦。各団体のトッププロ15人に加え、芸能界から萩原聖人が参戦。「BLACK DIVISION」「WHITE DIVISION」に分かれ、1人半荘27回戦を行う。上位4人ずつがポイントを持ち越して、準決勝に進出。さらに勝ち抜いた4人がポイントをリセットして決勝で争う。今期から新たに降級システムが導入され、各組予選8位は自動降級、各組予選7位は推薦者2人と入れ替え戦を行う。
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