フィギュアスケート史上最大のスキャンダル<ナンシー・ケリガン襲撃事件>ー。この事件の渦中だった実在のフィギュアスケーター、トーニャ・ハーディングの波乱万丈な半生を描いた話題作『アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル』が、5月4日(金・祝)より、TOHOシネマズシャンテ他、全国ロードショーとなる。

本作は、アメリカ人女性初のトリプルアクセル成功者で2度のオリンピック代表選手“トーニャ・ハーディング”をフィーチャーした1本のドキュメンタリー番組から映画化プロジェクトが始まり、彼女の生いたちから、大きな影響を与えた母親をはじめとする特集な人間関係、そして、衝撃事件から前代未聞の靴紐問題まで追求し、彼女の波乱万丈な半生を描いた物語だ。
主演のトーニャ・ハーディング役は『スーサイド・スクワッド』(16)ハーレイ・クイン役で一躍スターダムを駆け上がったマーゴット・ロビーが熱演。脚本に惚れ込み本作のプロデューサーにも名を連ねたマーゴット・ロビーは、トーニャ・ハーディングのスケーティングのみならず、振る舞いを完全にコピーし、悪名高き伝説のフィギュアスケーターの真実を的確に伝えているとの評価を獲得した。
また、トーニャの母・ラヴォナを演じたアリソン・ジャネイは、7度のエミー賞受賞歴を持ち、先日発表された第90回アカデミー賞、第75回ゴールデングローブ賞でも本作で助演女優賞を受賞した実力派。「あの娘は、どうせダメだって言わないと力を発揮しないんだ」と身勝手すぎる理念のもと、言葉と肉体の暴力で娘をねじ伏せる鬼母を強烈な存在感をもって怪演した。
ほか、トーニャの元夫・ジェフ・ギルーリー役には、『キャプテン・アメリカ』シリーズ(11・14・16)、『ブラック・パンサー』(18)、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(18)バッキー役でお馴染みのセバスチャン・スタンが担当。愛する者を暴力で支配する男の複雑な感情を見事なまでに表現する。
フィギュア演技シーン&トリプルアクセル特別映像が解禁
平昌冬季五輪から、日本国内トップスケーターが顔をそろえたアイスショー、2014年ソチ五輪男子フィギュアのメダリストの引退ニュースまで、春になってもフィギュア界のニュースは絶えないこの頃、フィギュアスケートのことは詳しくなくても《トリプルアクセル》という言葉は耳にしたことあるはず。
《トリプルアクセル》とは、「3回転半」と呼ばれる女子フィギュアで高難易度とされる大技ジャンプ。トリプルアクセルを公式戦で初めて成功させた選手は日本の伊藤みどり(88年)、その後、アメリカのトーニャ・ハーディング(91年)、日本の中野友加里(02年)、ロシアのリュドミラ・ネリディナ(02年)、日本の浅田真央(03年)、ロシアのエリザベータ・トゥクタミシェワ(15年)、日本の紀平梨花(16年)、アメリカの長洲未来(17年)となっている。
これまでに8名の成功者しかいないトリプルアクセルは、6種類あるジャンプの中で唯一前向きに踏み切るため、非常に難しく男子選手でも苦手とする人が多いという。そんな大技をアメリカ女子フィギュアで最初に成功したのが、トーニャ・ハーディング。
今回、彼女のトリプルアクセルシーンを完コピした、マーゴット・ロビーの劇中フィギュア演技シーンが解禁された。大胆な胸元のデザインが特徴のエメラルド色の衣装を身にまとったトーニャ。カメラアングルは、演技真っ最中のトーニャの上、下、横から近寄ったり引いたりと、普段、テレビでみてきたようなアングルとはまた桁違いの距離感で満遍なく映し出していく。
そして、「さあアメリカ人選手初のトリプルアクセル成功か?彼女は挑戦するでしょうか?」というアナウンスが流れたあと、見事にトリプルアクセルを大成功!両手をぎゅっと握りガツポーズを披露するトーニャ。1991年、全米フィギュアスケート選手権で伊藤みどりに続き、女子選手史上2人目のトリプルアクセルを成功させた史上最強にスペタクルな名場面映像だ。
また、俳優の坂上忍、モデル・女優、池田エライザをはじめ、映画監督の瀬々敬久、清水崇、ゲームクリエイターの小島秀夫、最上もがや藤井サチ、元フィギュアスケーターの恩田美栄や、中野友加里まで、各界から錚々たる面々の大絶賛コメントも到着。
坂上忍(俳優)
製作・主演を兼ねたマーゴット・ロビーの渾身の一作!彼女の物作りに懸ける情熱が、強烈なエンターテイメント作品に昇華させた。マーゴットが演じると憎たらしいんだけど、何故か嫌いになれず、とても人間味を感じてしまいました。
池田エライザ(モデル・女優)
どれだけ世界がトーニャを嘘つきだと言おうと。トーニャの力強いトリプルアクセル、それだけが事実であることを、マーゴット・ロビーが全身で証明してくれました。トーニャを非難する時代に、永遠に終止符を打った偉大な映画と、身を削り芝居をする女優の最骨頂を目撃し、興奮と焦りを感じながらも、私はこの映画を、これから出会う人達に勧め続けることを決意しました。気持ちいい映画!
瀬々敬久(映画監督)
貧困格差から這い上がろうとするヒロイン、綺麗でもなく上品でもなく、だけど物事の本質をグイグイと突いてくる主人公。こんなヒロインに出会いたかった。彼女は決して腐敗しない。なぜなら権力でないからだ。
小島秀夫(ゲームクリエイター)
とにかくマーゴット・ロビーが凄かった。彼女の氷上の演技には、トーニャが揶揄された様な技術点だけではなく、エモーショナルな芸術点がある。素晴らしい。
清水崇(映画監督)
人の業と世界を見事に問うた傑作!!オスカーを手にしたアリソンはもちろん、全ての人がその人に見える!誰かが一言…事情を語り出せば、人の世は〝藪の中〟他人の生い立ちを誰がどうこう言えるのか?言ってどうなるのか?公の価値基準が真実なら、人の数だけ〝藪〟は増える。どんなに歪んでいようと親子の愛と繋がりが生んだ個人の力と質は罪ではないはず。人の情と欲が生み出した、ある女性の、見事な人の歴史の物語。
最上もが(タレント)
不器用な愛の物語でした。愛というのは人だけに当てはまるわけではない。この映画を観て、これをただの“物語”として終えていいのだろうか、という気持ちになりました。フィクションであればいいのに、と願うほどの衝撃でした。
藤井サチ(モデル・タレント)
マーゴットロビーのスケートシーンがすごい迫力で、3回転を成功させたときには「スポーツって素晴らしい!!」と感動してしまうほどでした。日常を描くシーンもとてもリアルで、無知と貧困が招く負のサイクルを描いたシーンでは、どうしようもない気持ちにさせられたり……。作品にも出演者の演技にも圧倒されました。見所が多すぎて……ここには書ききれないです!笑いのスパイスもあり、とっても面白かったです!!
石川三千花 (イラストレーター)
強烈な鬼母、暴力的な夫、貧困なる環境。負のパワーを氷上にぶつけるトーニャの闘いが、作り話じゃなくて実話という面白さ!
恩田美栄(元フィギュアスケーター・フィギュアスケートコーチ)
小学校時代に起こった実話でしたので気になってました。鑑賞し、アスリートの「フェアプレイ」の難しさを感じました。チャンピオンになるために選手は必死に努力しています。それはトーニャさんも確かな事実だったかと思います。母親も恋人も必死だったのだと思います。過去を変えることは不可能です。私は今、コーチとして「フェアプレイ」の大切さと、その大変さを子供達に教えることが出来ればと改めて感じさせられました。スケートのシーンは当時トーニャさんがしていたスピンが丸々映像に流れてきて少し笑えましたが、、、マーゴットさんが完璧にスケートの技術を習得して演技していると思えるような迫力でした。
中野友加里(元フィギュアスケーター )
普通の人なら心が折れても仕方がないような環境の中、彼女はオリンピックに2度出場しました。最後のトーニャが涙流すシーンでは、フィギュアスケートへの深い愛情と芯の強さ、また合わせて持つしたたかさをも感じます。さらに、トーニャが世界で2人目の成功者となったトリプルアクセルは、ジャンプの高さ、幅、滞空時間がすばらしく、男子並の筋力と生まれ持った才能がある選手だと思いました。母親はサブコーチのような存在であるのはどの選手も同じです。私も母とたくさん喧嘩をしながら練習をしたので、あのような関係になるのはよくわかります。ちょっと強烈でしたけれど…。
(C)2017 AI Film Entertainment LLC. All Rights Reserved.
