
2016年の年末に放送されネット上で大きな反響を呼んだスペシャルドラマ『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)の連続ドラマが4月21日よりスタートした。同作品は、女の子が好きなのにモテない33歳のおっさん、春田創一(田中圭)に、おっさん上司の黒澤武蔵(吉田鋼太郎)と、同居するイケメン後輩男子の牧凌太(林遣都)が思いを寄せるさまを描いた、この春1番ピュアなラブストーリー。
春田に恋する一人、女子社員が放っておかないイケメン後輩男子なのに、実はゲイという牧凌太を演じる林遣都さんに作品について話を聞いた!

――林さんは連続ドラマからのキャスティングですが、現場の雰囲気はいかがですか?
林:とても雰囲気のいい撮影現場です。前回のスペシャルドラマのときに(田中)圭くんが主体で作り上げたんだろうなと思います。他にはないものを作ろうとしている空気がにじみ出ていて、役者、スタッフさんともに部署を超えてよく会話をしています。1話を見たときに、その一体感が仕上がった作品にも出ていると感じました。
――共演者の方との印象的なエピソードはありますか?
林:圭くんとは撮影始まる前に二人でご飯に行きました。台本にない台詞でもその場で生まれたものを遠慮なく出し合える現場だと聞いていました。どういうモチベーションで現場に入るかを事前に確認しあうことができたおかげで、のびのびと演技できています。
――監督からはお芝居についてお話はありましたか?
林:見たことのある恋愛ドラマの光景やシチュエーションだけど、なぜか同性同士という不思議な感覚や面白さを、真剣に真面目に作っていきたいという思いを伝えてもらいました。
――田中さんとも監督ともたくさんお話をされたようですが、それを経てどのような役作りをされていますか?
林:最初は牧がこれまでどういう生き方をしてきた人間なのか、細かいバックボーンを考えていましたが、現場に入ってみるとその瞬間に生まれる気持ちが一番だなと感じるようになりました。圭くんが演じる春田を誰よりも好きでいるように見えるよう、それをテーマに現場に立っています。

――相手役が女優さんのときと心境の違いはありますか?
林:恋愛ドラマって俳優同士のコミュニケーションが大事なんだなということを圭くんと接していて改めて気づきました。密な時間を過ごして、人間として相手役を好きになることで、台本以上の表情や言葉が生まれるなと。
――ラブシーンを演じるときに気恥ずかしさはありませんか?
林:最初は馴染むのに時間がかかりました。キスシーンとか手をつなぐのは形なので見せることはできますが、台詞がなかなか馴染まないんですよね。「好きです」という言葉をはじめ、けっこう恥ずかしい台詞を恥ずかしいシチュエーションで言うことが多くて。だからこそ、めちゃめちゃ緊張感をもって取り組んでいます。

――吉田鋼太郎さんは何度か共演されていますが、今回は恋のライバルというなかなか経験できなそうな役どころですね。
林:いつもバトルするような立場の役どころですが、今回はぜんぜん違った形ですね。2話ではさっそく鋼太郎さんと沸点マックスの喧嘩をするのですが、そのシーンはものすごく楽しかったです(笑)。もう今後、絶対に口を利かないだろうというくらいインパクトのある喧嘩になったので、今後のドラマの展開にいい影響を与えられたら嬉しいです。個人的には、鋼太郎さんの演技はかわいくてキュートで面白くて大好きです。
――最後に視聴者の方にメッセージをお願いします!
林:タイトルやテーマから、コメディ要素の強いドラマだと思うかたも多いでしょうけど、いい意味での裏切りやギャップがあります。感情移入してこの壮大な恋愛ドラマを楽しんでもらえたらうれしいです。
――ありがとうございます!

(C)テレビ朝日
AbemaTVでも『おっさんずラブ』第3話を5月6日(日)よる8時よりドラマチャンネルにて放送する。
テキスト:氏家裕子
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