4月24日にAbemaTVで放送された「ゲーマーズウォー」に、YouTubeチャンネル登録者数42万人の動画配信者にして、プロゲーマーの「もこう」が出演。プロゲーマーとしての苦悩を吐露した。ゲーマーズウォーは、ホスト役のもこうが毎回異なるゲストのゲーマーを迎え撃つ番組。初回放送は、もこうがゲスト対決、視聴者対決すべてに敗れるという波乱の展開だった。

もこうのプロゲーマー初戦は、4月14日に開催された第1回「ぷよぷよチャンピオンシップ in セガフェス2018」。Kuroro氏にストレート負けという結果に終わった。氏のツイッターに「帰宅困難になる程の精神被害を与え勝ちました!」と書かれるほどの一方的な展開。賞金を獲得できなかったら引退を公言していたもこうにとっては痛恨の敗戦となった。すぐさま引退を撤回したものの、大会上位者とのレベル差はいかんともしがたく、17日の初回放映日には気持ちの整理もつかないまま臨んでいた。

この日、MCのRaMuからそうした経緯を踏まえたうえでのエールを受け、もこうはゲーム実況者・平田くんとの対戦に臨んだ。結果は前回とは正反対となる全勝。途中、不慣れなゲームに戸惑う平田くんにハンデを与えるなどをしての完勝だった。

しかし、ぷよぷよプロとしての腕が問われる、「ぷよぷよテトリス」視聴者対決においてはこの日も苦戦。初回放送では決まらなかった連鎖を次々に披露し見せ場は作ったものの、最終的に2勝3敗で敗れた。対戦の合間には「ネクストはもちろん、相手の盤面も常にチェック、うまくなれば自分の盤面はほとんど見ない」とプロの視点・技術を解説するかたわら、「おれ、なんでプロになれたんだろう」と自虐的なコメントも口にした。もっとも、もこうには多少のハンデがある。盤面に集中することはせず、ずっとしゃべりっぱなしなのだ。この日も、ぷよぷよシリーズ「アミティ」役の声優・菊池志穂にゲームの魅力を解説しながらの対戦だった。

「積み上げてきたものが違います」。もこうは、他のプロゲーマーをそう評す。自分がそのレベルに達していないことも承知している。それでもプロゲーマーとして活動することを決意した。ぷよぷよはとっさの判断力と反射神経が問われるゲーム。トークをせず番組内でゲームに集中したら、もう少し勝率は上がるかもしれない。それでももこうは自分自身にそれをすることを許さない。「僕なりに、ぷよぷよを盛り上げたい」。そう考えるもこうが出した答えがそこにある。
(C)AbemaTV
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