「国会での森友・加計問題はもう聞きたくない。今大切な事は日本をどう守るか、拉致被害者を救うために何をしたらいいかだ」
そんな意見に対し、4月11日放送のAbemaTV『橋下徹の即リプ!』に出演した橋下氏が「外交の問題、安全保障が大切なのはその通りだが、今の日本政府に任せられるのか」と疑問を呈した。
「府知事のときには自衛隊に協力してもらっていたし、現場の自衛官も本当に一生懸命やってくれて、すごい存在だなと思った。でも日報問題を見て、自衛隊の組織は大丈夫なのかと思った。無いと言っていた報告書があった。隠していたとしたら、戦前の日本軍と同じじゃないか。このまま自衛隊にフルの自衛権を持たせるとか、能力を高めた武器を渡すということが心配になってきた。財務省は自分たちで調査する能力を失くしてる。文部科学省もこんなことで大丈夫だろうか。朝日新聞と毎日新聞の方がいろんな証拠を集めて出してきている。もう日本政府を作り直さないと前に進まないと思う」。
その上で、安倍政権に対しては「安倍外交はすごく良いことをやっていると思うので、もっと前に進めるためにも、謝るところは謝ったほうがいいと思う」と指摘。
「なんでもそうだけど、最初に"まずいな"と思った時に思い切り謝って、悪かった事実を全部出して、"次はこうします"と言うのが出発点だと思う。森友も加計も、現時点で出ている情報を見る限り違法性はないし、言ってみれば小さな話からスタートしたもの。何十年も門前払いされ続けてきた獣医学部の新設の問題は、僕も解決してほしかった。公募だから加計学園に認可が下りるかどうかはわからない、他のところに行くかもしれない。だけどタッグを組んで壁を突破しよう、と安倍総理と加計理事長が言うのは悪いことではない。僕は安倍さんを信用してるし、頑張ってほしい。でもご飯食べてお酒飲んだけど、学部新設の話はしてない、そんなことがあるだろうか。安倍さんは"疑われたところは申し訳なかった。奥さんのことも軽率だった、でも違法・不正はないので、しっかり立て直します"と言えばいい。あとから色々出てきて収集つかなくなってきてるし、朝日新聞も毎日新聞もまだ色々持ってて、ここから次から次に出してくるよ。今がポイント・オブ・ノーリターン。引き返せるかどうかギリギリのところだ」。(AbemaTV/『橋下徹の即リプ!』より)