男女格差を調査したジェンダーギャップ指数(出典:Global Gender Gap Report 2017)によると、144カ国中、日本は114位と決して高いとは言えない順位だ。しかし、インドネシアは84位、カザフスタンは52位、バングラディシュは47位と日本よりも高い順位を記録している。
『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~』(AbemaTV/アベマTV ※毎週土曜23時から放送中)では、産休期間中の番組MC・SHELLYに代わり、タレントの鈴木ちなみが“お留守番MC”として登場。「イスラム女子のニッポンLIFE!」をテーマに当事者たちのリアルな声に迫った。
イスラム教の中で、男性と女性で職業を区別したり、職場内で男女差はあるのだろうか。インドネシア出身で3年前に仕事をきっかけに来日したファティナさんは「イスラムでは職業や給料に関して男女に差はない。どちらかといえば、日本のほうがある」と指摘。
また、バングラデシュ出身で19年前に来日し、日本人と結婚したティナさんも「(バングラデシュでは)時代も変わって今は女性が社長になりやすい。バングラデシュの大統領も女性」だと説明すると、ファティナさんも「インドネシアも前の大統領は女性。政治家にも女性は多い」と話した。
カザフスタン出身、留学で8年前に来日したサウレさんは「カザフスタンと比べると、日本にはジェンダーギャップがあると思う」と主張。サウレさん自身が「女性なのに理系なんだ」と言われた経験があるという。
ムスリムの男性(イスラム教徒の男性)は、女性の権利を守ってくれるのだという。普段はITエンジニアとして働くファティナさんは「仕事の能力は男性も女性も同じ」としたうえで「女性はそれに加えて妊娠ができたり、子育ての才能が高かったりするから尊重される」と説明した。
(日本の企業で働くファティナさん)
日本の企業で働くファティナさんは「私の会社ではないですが(日本は)妊娠したら戦力外。本人に言わずにプロジェクトから外されたり、(妊娠や出産、子育てによって)休んだりしたとき『あいつがいないから自分の仕事が増えた』という会話がされてしまう」と話し、「子どもが生まれるのは喜ばしいことなのに、そこでストレスがたまっていく社会になっている」と日本が抱える問題点を説明した。
(AbemaTV/『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~』より)
(※放送内容は個人の見解であり、イスラム教徒全体のものではありません。)
(C)AbemaTV
(ライター/小林リズム)
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