（番組に出演したLISAさん）
米国の調査機関「Pew Research Center」によると、2010年のイスラム教人口は約16億人だった。イスラム教の信者は増え続けており、2070年までにほぼキリスト教と肩を並べると予測されている。さらに、2100年までにはイスラム教人口が世界人口の約35％となり、キリスト教を上回るという予測も発表された（データ出典：Pew Research Center）。
『Wの悲喜劇～日本一過激なオンナのニュース～』（AbemaTV／アベマTV ※毎週土曜23時から放送中）では、産休期間中の番組MC・SHELLYに代わり、タレントの鈴木ちなみが“お留守番MC”として登場。「イスラム女子のニッポンLIFE！」をテーマに当事者たちのリアルな声に迫った。
頭や身体を覆う布「ヒジャブ」を着用し、肌の露出を控えているイスラム教徒の女性たち。ヒジャブは男性と女性を隔てるものとされている。
モロッコ出身でイスラム教徒のLISAさんは、結婚をきっかけに10年前に来日。当時は17歳だった。ちょうど高校を卒業したときで、後に夫となる日本人と「これからどうしようか」という話になったとき「日本に行くかもしれない」と言われた。LISAさんは「そこでうちの親が『日本に一緒に行くならとりあえず結婚したほうがいいよ』って……」と言うと、MCの鈴木ちなみは「とりあえず？ 結婚！」と驚き。
LISAさんは若く結婚したため、最初は夫の家族に受け入れてもらえなかった。結果、夫の実家から離れて暮らすことになったが「引っ越しても、周りの人たちから『宗教は悪いもの』って思われた」と目線が気になり、自分が否定されているような気分になった。
LISAさんは「家ではムスリム（イスラム教徒）の生活。でも友達と遊ぶときは、お酒と豚を口に入れないようにしながらちゃんと楽しむ」と話し、子供は日本人とモロッコ人のハーフだが「子供に影響が出ないようにしている。日本でずっと生きているので、他の子供たちと区別されないように考えている」という。
離婚は「全て男の責任」 イスラム教徒同士の出会いの場“タアールフ”とは？
イスラム教で離婚は許されるのだろうか。ファティナさんは「できれば（結婚を）続けたほうがいいけれど、離婚を決めなきゃいけないときは、そういう決断をする人もいます」とコメント。LISAさんによると“離婚”という言葉は気軽に言えるものではなく、イスラム教徒同士で結婚し、離婚をすると「全て男性の責任になる」と話した。
（番組に出演したファティナさん）
ファティナさんは「正しいルートをたどると、タアールフ（ムスリムのお見合い）という期間があって、そこでお互いを知り合う。そこから相手のことを『いいな』と思い、家族同士の関係もよさそうなら結婚しようという流れになる」と説明。正規のルートは国によって違うが、インドネシアでは恋愛をして結婚する人もいれば、タアールフを通して結婚する人もいるという。
「デート期間中に性交渉はいいのか」という疑問については「本当はダメ」と話すファティナさん。とはいえ、性の話そのものを人とする機会が全くないため、本当に守られているかどうかはお互い分からないという。
（AbemaTV／『Wの悲喜劇～日本一過激なオンナのニュース～』より）
（※放送内容は個人の見解であり、イスラム教徒全体のものではありません。）
(C)AbemaTV
(ライター/小林リズム)
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