AbemaTVで放送中の人生逆転リアリティーショウ「リアルカイジGP」では、さまざまな人たちが、夢の実現のために優勝賞金1億円を目指している。エントリーした約3万5000人の中には、新たに事業を立ち上げようとする人も多いが、自分の趣味をベースに出身地を盛り上げようとしている男がいる。前川祐樹さんが心に決めた夢は「サーキット」での町おこしだ。
現在、前川さんは趣味のドリフトをするために聖地・日光サーキットのある栃木県に住んでいる。出身地は石川県羽咋市。81.85平方キロメートルで、人口は約2万2000人。人口密度は1平方キロメートルあたり約269人だ。なお、日本で人口密度が最も高い東京都豊島区は、13.01平方キロメートルに対し、人口が約28万7000人で、人口密度は1平方キロメートルあたり約2万2100人。実に羽咋市の82倍ほどにもなる。
市の面積の6割ほどが田か山林という羽咋市を活性化させるために前川さんが作りたいのがサーキットだ。「羽咋市はかなりの過疎地区なんですが、趣味でドリフトをやっているので、地元にサーキットを作り、町おこしをしたいと思っております」と目標を語った。日本で有名なサーキットといえば、F1も行われる鈴鹿サーキットや富士スピードウェイ、ツインリンクもてぎなどが有名だが、石川県にはさほど大きなものがない。
長いコースと大きなエンジン音を飲み込むほどの大きな敷地が必要なサーキット。もちろんパドックや観客席を作るとなれば1億円ではまるで足りないが、とにかく走ることに特化し、ドリフトや草レースを楽しむレベルであれば、なんとか手が届くレベルでもある。未来のF1レーサーが「小さいころは羽咋でよく走ったもんですよ」というようなことが起きれば、町おこしどころか「羽咋サーキット」は聖地になる。
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