
Licensed by KBS Media Ltd. (C) KBS. All rights reserved
新生児の取り違え、交通事故、初恋、御曹司との出会い、三角関係……。韓国ドラマの定番要素が、「これでもか!」というほど盛り込まれ、アジア各国でも爆発的な人気を呼んだ『秋の童話』(00)。 “元祖・韓流ドラマ”の名作として、今でもその魅力は失われていない。

Licensed by KBS Media Ltd. (C) KBS. All rights reserved
裕福な家庭で兄ジュンソと共に幸せに暮らしていたウンソは、ある日、自分が出生時に同級生シネと取り違えられたという事実を知り、実の母と共に暮らし出す。一方、シネは家族たちと共にアメリカへ行くことに。韓国に残るウンソを心配する兄ジュンソは、彼女を決して忘れないと誓う。数年後、リゾートホテルの従業員として働いていたウンソはホテルオーナーの息子テソクと知り合い、彼から深く愛されるようになっていく。そんな中、アメリカから帰国したジュンソと再会したウンソ。彼に対し、兄以上の愛情を感じるが、ジュンソには結婚を控える婚約者ユミがいた。

Licensed by KBS Media Ltd. (C) KBS. All rights reserved
日本の韓流ブームの起爆剤となった『冬のソナタ』(02)でおなじみのユン・ソクホ監督が手がけ、03年の『夏の香り』、06年の『春のワルツ』と合わせて“四季シリーズ”と呼ばれているこのドラマ。自然を愛するユン監督らしい美しくロマンティックな映像と、ノスタルジックな音楽が、切ない愛の物語を彩っている。
現在では揃ってトップスターとなった俳優たちが、フレッシュな姿で登場しているのも見どころだ。愛する家族と別れ、経済的に厳しい中でも明るく前向きに生きようとするウンソを演じているソン・ヘギョは、その後、ペ・ヨンジュンと共演した『ホテリアー』(01)やイ・ビョンホンと共演した『オールイン』(03)といった大ヒットドラマでもヒロインを好演。昨年、10月には『太陽の末裔』(16)で共演した俳優ソン・ジュンギと結婚したことでも大きな話題を集めた。

Licensed by KBS Media Ltd. (C) KBS. All rights reserved
そんなウンソを兄として見守り、後に女性として愛するようになっていくジュンソ役は、『夏の香り』でも主演を務めたソン・スンホン。昨年の時代劇『師任堂(サイムダン)、色の日記』で大人の魅力を存分に発揮していた彼が、“愛してはいけない相手”への抑えきれない思いに苦悩する青年を力強く演じている。
さらに、日韓合作ドラマ『フレンズ』(02)で深田恭子と共演し、早い時期から日本でも多くのファンを獲得したウォンビンが、御曹司テソク役で出演。行き場のない感情を爆発させるワイルドな演技は、韓国ドラマのレジェンドとして現在まで語り継がれている。

Licensed by KBS Media Ltd. (C) KBS. All rights reserved
ちなみに、ソン・スンホンとウォンビンに、イ・ビョンホン、『紳士の品格』(12)のチャン・ドンゴンを加えた4人は、韓流ブーム初期に“四天王”と呼ばれるほど、日本ではよく知られた存在だった。また、『アチアラの秘密』(15)などで演技派の若手女優として活躍しているムン・グニョンが、ウンソの子供時代に扮し、涙を誘う名演を見せている。

Licensed by KBS Media Ltd. (C) KBS. All rights reserved
『秋の童話』はAbemaTV【韓流・華流チャンネル】にて5月22日(火)22時20分より放送される。
テキスト:佐藤結
この記事の画像一覧
