『ヘルタースケルター』(2012)以来6年ぶりとなる沢尻エリカの主演『猫は抱くもの』が、6月23日に新宿ピカデリー、角川シネマ有楽町他にて全国公開となる。この度本作のエンディングソング「ロマンス交差点」が5月23日にiTunesやレコチョク等配信サイトでリリースされること決定し、ミュージックビデオも解禁された。
本映画は、思った通りの自分になれず、投げやりな毎日に慣れてしまった“元アイドル”の沙織(沢尻エリカ)と“自分を沙織の人間の恋人だと思い込んでいる猫”が、自分らしい生き方を見つけていく物語。猫の良男の擬人化した姿を演じるのは、今最も注目されている若手演技派俳優の吉沢亮。吉沢扮する美形猫が、毎日帰りを待っていてくれる・・という、“きみはペット”を思わせる設定にも期待感が高まる。
そして本作のエンディングソング「ロマンス交差点」は劇中、沙織(沢尻)がかつて所属していたアイドルグループ「サニーズ」の唯一のヒット曲として登場する。沙織にとっては大切な一曲でありながらも、アイドルだったころの夢をあきらめたことを想起させる歌として、劇中の重要なナンバー。シンガーソングライター奥村愛子による、17歳の甘酸っぱい気持ちを歌ったドキドキ感のあるドリーミーな歌詞と、益田トッシュがプロデュースを手掛けた、90sフレイバー満載のメロディーとグルーヴ感たっぷりな楽曲が奇跡の融合。「いまだに鼻歌を歌ってしまうほど、ロマンス交差点は何度も歌った」と沢尻に言わしめるほど、一度聞くと耳に残るインパクトを与える。
さらにMVで解禁されたサニーズのダンスにも注目。振り付けを担当したのは、新垣結衣が出演していたグリコ「ポッキー」や、菅田将暉の「ファンタレモン+C」などのCMの振り付けから楽曲、映画など幅広く振り付けを行っている振付師・香瑠鼓。彼女の初期代表作であるWink「淋しい熱帯魚」を思わせる懐かしさとキャッチ―でキュートなダンスが披露されている。
そしてなんといってもアイドルスマイル全開で踊る沢尻エリカの姿が印象的だ。表現者として今までにない新しい魅力を発揮している。緑色の衣装を着た時子を演じているのはファッション誌「Oggi」の専属モデルとして活躍し、本作で映画初出演を果たした林田岬優。劇中では黒白ブチの猫の役にも挑戦しており、本作をきっかけに今後の活躍が期待される。さらにサニーズのリーダーである赤い衣装のナッツンをICONIQとしても知られる伊藤ゆみが演じており、彼女のアイドル姿も楽しむことができる。
沢尻は「サニーズの撮影もとっても楽しかった。皆が楽屋にいた時に、歴代のアイドルのキャッチコピーを参考にながら、各々でキャッチコピーをつけて冗談まじりに監督に提案した所、それが実際に劇中で使われる事になって驚いた」と振り返る。伊藤も同じ感想を抱いたようだ。「私自身もアイドル出身なので、みんなでダンスを覚えたり、レコーディングしたり、楽屋でわいわいとお喋りしたり、なんだかとても懐かしい気持ちになりました。メンバーそれぞれキャラクターが違うので、そういったところも注目してほしい」と伊藤。沢尻演じるサオリン(沙織)のキャッチコピー「ツンデレ、デレぬき、さおりんです」は、こうした中で生まれた。
「今回の主人公は、元アイドルという特殊な設定だが、沙織の年齢に近しい女性たちには、きっと彼女の戸惑いや悩みを共感してもらえるのでは、と思います」と語る沢尻。サニーズの沙織として演じる彼女について評論家は「ただ輝くアイドル時代を演じた訳ではなく、センターにはなれないアイドル、でも自分なりにひたむきに頑張っているアイドルとして切なさが伝わる演技を魅せてくれた」と高評価。
サニーズのメンバーそれぞれが、自分のアイドルとしてのキャラクターを作り出し、まるで本物のアイドルグループのようなチームワークを見せたMVは必見だ。
また、MV解禁に合わせてメイキング映像も解禁。振付の指導に対し、真剣に耳を傾けるメンバーの姿や、マンツーマンで指導を受ける沢尻の姿などが映し出されている。劇中オリジナル楽曲とは思えないクオリティはこのメイキング映像の通り、彼女達の努力によって実現できたということがよくわかる映像となっている。
こちらの「ロマンス交差点」配信決定にあわせてJOYSOUNDでもカラオケ最新楽曲として配信される。5月23日から全国のJOYSOUND設置店で、映画『猫は抱くもの』公開前にいち早くサニーズの最強にしてキュンとなる“最キュン”ナンバーを思う存分歌って踊れる。
<サニーズメンバー&愛称、キャスト名>
リーダーナッツン(奈津子/センター):伊藤ゆみ(※元ICONIQ)
みるみる(美瑠/左から2人目):佐藤乃莉
りんりん(鈴子/右から2人目):末永百合恵
トッキー(時子/左端):林田岬優
さおりん(大石沙織/右端):沢尻エリカ
【STORY】
こじらせた1人と1匹の妄想が、自分らしい幸せに気付かせてくれる―
思った通りの自分になれなくて、いつしか投げやりな生き方に慣れてしまった沙織(沢尻エリカ)。元アイドルのアラサーで、今はスーパーで働く彼女が心を開くのは、こっそり飼っている、ロシアンブルーの猫・良男(吉沢亮)だけ。今日いちにちの出来事を、妄想を交えつつ良男に話して聞かせる沙織。沙織の心に寄り添ううち、良男は自分が沙織の人間の恋人で、彼女を守れるのは自分だけだと思い込んでしまう。そんなある日、沙織の前に“ゴッホ”と呼ばれる売れない画家・後藤保(峯田和伸)が現れ、良男は沙織の変化を目の当たりにする。ある晩、良男は月に誘われるように外の世界に飛び出し、迷子になってしまい…。ゴッホや、ゴッホを慕う猫・キイロ(コムアイ)、個性豊かな猫たちとの出逢いを通じて、1人と1匹は、自分らしく生きるすべを見つけていく。
うまくいかないことの輝き。置いてけぼりをくらっている時間の豊かさ…。灰色の日常がカラフルに輝きはじめる、心温まる物語。
(C)2018『猫は抱くもの』製作委員会