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 安倍政権が今国会で成立を目指すカジノを含む統合型リゾート(IR)実施法案と、カジノによるギャンブル依存症や治安の悪化の問題について、AbemaTVの『千原ジュニアのキング・オブ・ディベート』で議論した。

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 なぜ日本にカジノが必要なのか。推進する自民党所属の谷川とむ衆議院議員は「今回のIR法案は"カジノありき"ではない。国際情勢や日本経済を発展させていくための色々な施策を考える中、年間3000万人近くまで増えた訪日外国人の方々に少しでもお金を落としてもらう仕組みを作るためのIR法案」と説明した。

 ジャーナリストの堀潤氏が「そもそもIRでカジノをどうするのか、日本人を入れるか入れないかという議論から始めましょうと言っていた。日本人の入場料が1回6000円という根拠についても腑に落ちない」と疑問を呈した。

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 「ギャンブル依存症問題を考える会」政策アドバイザリーの宇佐美典也氏は「ギャンブル依存症の方の特徴は、"ギャンブルの負けをギャンブルで取り返す"っていう発想があること。まず6000円を払う=6000円負けている状態から入ることになるので、入場料の導入は良い政策ではない。入場料収益をギャンブル依存症対策に回してくれればとも思うが、現時点では何にでも使える」と入場料の問題点を指摘した。

 一方、カジノ資金として約106億円を関連会社から借り入れ、特別背任容疑で逮捕された経験を持つ元大王製紙会長の井川意高氏は「自国民からカジノの入場料を取る国は世界的に見て少ない。宇佐美さんがおっしゃったように、"絶対に取り返すんだ"って熱くなる。結局、ギャンブルをやったことがない人が法案の土台を作って、やったことがない国会議員の方々が手を挙げる。処女と童貞がAVの脚本を作るようなものだ」と痛烈に批判した。

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 こうした指摘に谷川議員は「依存症に対する支援にしても、税金を投入するのであれば国民の理解を得られないといけない。そのためには一定の規制も必要だ」と回答していた。(AbemaTV/『千原ジュニアのキング・オブ・ディベート』より)

次回5月20日(日) 20:00 からの『千原ジュニアのキング・オブ・ディベート』は、やくみつる(漫画家)、須藤凜々花(タレント)らを交え“デジタルVSアナログ”について徹底討論!

千原ジュニアのキング・オブ・ディベート デジタルVSアナログ | 無料のインターネットテレビはAbemaTV(アベマTV)
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