「恋愛ドラマの共演をきっかけに共演者同士の禁断の恋は始まってしまうのか?」を追う、俳優・女優たちの恋愛リアリティーショー『恋愛ドラマな恋がしたい』が5月26日(土)よる11時よりスタートする。放送作家の鈴木おさむ氏が企画した同番組。若手俳優の男女8名が、恋愛ドラマの撮影をしながら本当の恋をしていく姿に密着する。番組内の恋愛ドラマで各回の主役を演じられるのは、選ばれた男女1組だけ。役を勝ち取る為に、回ごとにペアが変わる相手役と稽古を重ねながら、台本に毎回用意されているキスシーンも演じていく。
「そのキス本気?それとも演技?」複雑な男女の恋愛模様をスタジオから見守るMCは渡辺直美、大野拓朗、ジャルジャル福徳秀介、谷まりあ。今回AbemaTIMESは渡辺に、番組に対する思い、そして自身の恋愛観について聞いてきた。
キスシーン後の表情に人柄が出る 渡辺直美の場合は?
ーー収録お疲れさまでした!まず、番組の感想をお願いします。
渡辺:(AbemaTVの他の恋愛リアリティショーに比べて)年代が上のメンバーが出演しているので、他では見られないような意見が飛び交っていました。友達の恋愛を見ているような気持ちになれます。10代の子たちの恋愛はキュンキュンして終わりなんですけど、これは最後にキスが入ってきますので、憎しみとか悲しみとか色濃く出ていて、そういうところが新しいのかなと思いました。
今までわたしが恋愛番組をやってきたときは、1回だったり1日だったりしたので展開が読めたのですけど、今回は読めないですね。プロの役者さんだから、いろんな駆け引きが出てくると思います。
ーーもしも出演者として『恋愛ドラマな恋がしたい』のオファーが来たらどうされますか?
渡辺:自分がこの番組に出るってなったら?うーん……演技力もちゃんと出さなきゃいけないっていうのが辛いですね。仕事のときの自分とプライベートの自分を見られるってことだから、照れちゃう(笑)。
だって、みなさん見たことありますか?キスシーンはあると思うんですけど、キスシーンが終わった後の顔!それが見れるのはこの番組なんで!それは我々も気になっています。キスした後にスッと顔ずらす子もいれば、「何あれ~!」って喋っちゃう子もいるだろうし、それでその人の人柄がわかると思います!
ーー渡辺さんも要潤さんと『カンナさーん!』(2017年・TBS系列)でキスシーンを披露していましたね。あのときはどんなリアクションをとったんですか?
渡辺:わたしはもう無表情です(笑)。普段撮った後に「(映像を)チェックしま~す」って絶対に言わないんですけど、チェックに行くふりしましたもん。気まずくて(笑)。要さんはもちろんなんとも思ってないですよ。でも、わたしはもういたらやばいと思って。違う部屋に行っちゃいました。恥ずかしいですよ。しかも自分からグイっていって、要さんはちょっと嫌だみたいなシチュエーションの演技だったので。
要さんとはすごく仲良くしていただいて。でも、最終話でもう1回キスするんですけど、そのときには唇をずらされましたからね(笑)。なんだったんだろう。嫌だったのかな(笑)。……て、いう風なことがこの番組では毎回起こるんですよ。もちろん要さんは既婚者ですしなんの感情もないんですけど、「今なんでずらしたんだろう?」とか「どんな気持ちでキスしたんだろう」とか。
“ふとしたキス”が理想 「彼の家でゲームをしていて…」
ーー番組内では、自分が得意なピアノを披露しようとスタジオデートしている男の子がいましたね。渡辺さんはああいった感じのデートはどうですか?
渡辺:彼のことは可愛いなと思うんですけど、わたしが年上だから可愛いと思うだけで、対等に見たら結構キモイかも(笑)。若いから自分を知ってもらいたいというのが強すぎて、女の子のことよりも自分をどうかっこよく見せるかに走っているから、それがちょっと気になります。
あのデートも、自分がってなったら100%無理です(笑)。いやいや、自分が歌いたいだけじゃんって。やっぱり相手を喜ばせる男女がモテると思います。お互いがお互いのことを思っているっていうのが伝わるような。例えば「好きな歌何?」って聞いて、彼女のリクエストを歌うのならいいと思うんです。下手でもいいから歌うのが、それがお互いにいいじゃないですか。
ーー渡辺さんの理想のデートを教えてください。
渡辺:ナチュラルなデートがいいですね。車で迎えに来てもらって、映画館行って映画見て、そこからご飯食べて、ドライブして家まで送ってもらう。それが1番いい。それが1番効率的なデート。2回目は遊園地とか遠出。で、3回目はただジムに行くとかがいいんです。普通に当日に連絡来て「今日さ、たまたま時間空いてさ、ジム行くんだけど行かない?」「行く行く~」みたいな感じで。そして、その感じの中でのキス。3回目でキス。「でもキスしたからといって付き合うとかじゃないからねー」とか言っちゃったり(笑)。
ーー素敵ですね!理想のキスのシチュエーションも教えてください!
渡辺:ふとしたキスがいいですね。例えば家でゲームをしていて、彼の股の間に座っていて、彼が飲み物を飲むときの水滴がわたしに落ちて「冷たいんだけど~!」とか言ってたら、「なんだよ~うるせ~な~」ってチュッってされるとか(笑)。
ーーかなり具体的ですね!(笑)
渡辺:これキュンでしょ?(笑)それをやりたいですねー(笑)。
ーー(一同笑)
渡辺:こんなのねー起きるわけないんですよ!もーつらーい!!(笑)自分が欲求不満すぎて、この番組に欲求をぶつけたいと思います!(笑)
ーースタジオ収録、すごく楽しそうですよね。
渡辺:世代が一緒なのでやっぱり盛り上がりますね。大野くんの言ってることはすごく分かるし、まりあちゃんは冷静に女の子の気持ちを言ってくれているから。福徳さんだけ甘~いんですよね(笑)。
ーー福徳さんがすごく元カノとの思い出に執着しているというお話をされていましたね。渡辺さんは恋人の過去に嫉妬したりしますか?
渡辺:わたしは、なんとも思わないかもしれない。今でも元カノとご飯行くとかだったら嫌ですけど、もらったものとはわたしもとってしまっているので。結婚するってなったら捨てて欲しいけど、付き合っている段階なら別にいいです。
ーー寛容ですね!
渡辺:でも……わかんない!今、冷静だからそう言ってられるけど、もしそういう状況になったら発狂して「ハアーーー!!!」とか叫んで窓つき破っちゃうかも(笑)。
恋に鈍感な渡辺直美、好きなタイプは「はっきりした人」
ーー恋愛ドラマで憧れていたものはありますか?
渡辺:『ランチの女王』(2002年・フジテレビ系)とかは憧れましたね。竹内結子さんみたいに強い女性で、自分が気付いていないところで周りがみんな好きになっている。最高!気づいてないところで、男同士の戦いが始まっている。ああいう恋愛がしたいですよね、大人の……。
ーー大人な男性がタイプですか?
渡辺:大人な人がいいです!わたし、はっきり言われないとわからなくて、結構自分のことになると鈍感なんです。遠回りなのはわからない。番組内で「俺は女の子と掌でハイタッチするのは恥ずかしいから、グータッチになっちゃう」って言っていて、「いやいや、それ女子からしたらわかんないから!」ってなりました(笑)。女友達としてみてんだなって思っちゃう。はっきりしている男性が好きです。ガンとくるような。でもガンとくる男性にろくな人いないんですよね(笑)。
……そういえば、みんなで飲んだ後に「ご飯行きましょう?」って言ってくる人は好意があるんですか?
ーー絶対あると思います!
渡辺:本当に~!?
ーーそういう展開があったんですか?
渡辺:実はよくあったんですけど、友達としてだと思っていました。それで後々そうだったんだ、ってパターンが多くて。気づかない、勘違いが多い。恋愛には慎重なんです。
ーーもったいない!
渡辺:恋愛したいですねー!そういう風な気持ちにさせてくれる番組です(笑)。
ーー楽しいお話ありがとうございました。
写真:yamaguchi mayuko
テキスト:堤茜子