ももいろクローバーZが5月23日に東京・東京ドームにて、グループ結成10周年アニバーサリーライブ「ももいろクローバーZ 10th Anniversary The Diamond Four~桃響導夢~」を開催した。
5月17日に結成10周年を迎えたももクロを祝うべく、会場には全国各地から4万6,043人のモノノフ(ももクロファン)が集結。赤・黄・ピンク・紫とメンバーイメージカラーのペンライトが会場中を彩った。大歓声に迎えられたももクロは、メンバーを代表してリーダー・百田夏菜子が「盛り上がっていきましょう!」と笑顔で挨拶し、エネルギー溢れるパフォーマンスを展開。今回のライブは、「笑一笑 ~シャオイーシャオ!~」「クローバーとダイヤモンド」といった新曲のほか、現体制に合わせアップデートされた「Z伝説~ファンファーレは止まらない」「行くぜっ!怪盗少女 -ZZ ver.-」など全20曲を披露。ライブのところどころでメンバー4人はトロッコに乗り込み、声援を送るモノノフのすぐ近くで手を振る場面も。アンコールで披露された「今宵、ライブの下で」の曲中には百田が「10周年、本当にありがとう」と感情たっぷりに伝え、最後はももクロの始まりの曲「あの空へ向かって」が届けられた。全ての演目を終え、高城れには号泣しながら「10年前の自分にこんなにたくさんの人に愛されるんだよ、自信を持って進んでいっていいんだよって言ってあげたい」と溢れる思いを吐露。玉井詩織は「振り返るのはももクロらしくないので、ここからは11周年、12周年どんなももクロが見られるのか私たちも楽しみだし、皆さんにもこれからを楽しみにしてもらえたらと思います。私たちについてきてきっと後悔はさせません!」と力強く宣言した。
今年1月に有安杏果がグループを卒業し4人体制となったももクロ。百田は「4人になるってわかった時に本当に真っ暗になっちゃって、正直どうやって進んでいったらいいのかわからなくなってしまいそうな自分がいました」とその時の心境を涙ながらに告白。その後「まだ4人で出来る事はたくさんあるなって。やりたい事もたくさんあるし、ももクロだから出来る事、みんなとだから出来る事っていうのをちゃんとやっていきたいなって思います」と前向きな言葉を残した後で、「ちょっと良い人ぶるとみんなが笑顔になる理由が私たちじゃなくてもいいと本気で思うんです。でもちょっと欲を言うとその理由が私たちだったらいいなって思います」と語ると、場内はあたたかな拍手と歓声に包まれた。佐々木彩夏も辞めていったメンバー1人1人の名前を挙げてから「今のももクロ良いだろー! ももクロメンバーでいるの羨ましいだろー! って言ってやりたい」と笑顔で語った。
ライブ中にはももクロが9月から千葉・舞浜アンフィシアターで初のミュージカル「ドゥ・ユ・ワナ・ダンス?」に挑戦する事も発表された。11年目からもグループとして活躍していく事をモノノフに誓った彼女たち。最後に百田がステージ上で「お前ら全員ついてこい!」と客席に力強く呼び掛けて、この日を締めくくった。
撮影:HAJIME KAMIIISAKA + Z