映画『猫は抱くもの』(6月23日より全国公開)より峯田和伸演じる画家・ゴッホの場面写真が解禁となった。

『猫は抱くもの』は、夢を諦めきれない女性、沙織(沢尻エリカ)と“自分を沙織の恋人だと思い込んでいる猫”が、自分らしい生き方を見つけていく物語。猫の良男の擬人化した姿を演じるのは吉沢亮。さらに、「水曜日のカンパネラ」のボーカル・コムアイが猫のキイロを擬人化した姿を演じ、銀幕デビューを果たしている。こじらせた1人と1匹の、妄想とリアルが入り混じる演出が見どころの本作のメガホンをとったのは『ジョゼと虎と魚たち』(2003)、『メゾン・ド・ヒミコ』(2005)など幅広いジャンルの作品を手掛け、大島弓子の名作『グーグーだって猫である』を映画版(2008)とドラマ版(2014、16)を撮り、「猫を撮らせたら日本映画界随一」と言っても過言ではない犬童一心監督だ。

また、ロックバンド「銀杏BOYZ」でボーカル&ギターを務める峯田和伸も、物語のキーマンとなる画家・ゴッホとして登場。アーティストとして広く知られている峯田だが、近年は役者としての活躍も目覚ましく、NHKの連続テレビ小説『ひよっこ』(2017)ではザ・ビートルズをこよなく愛する、おかっぱ頭の“変なおじさん”を演じ、来年の大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』(2019)への出演も決まっている。また本作公開後の7月から野島伸司脚本「高嶺の花」(日テレ)で民放連ドラの初レギュラーを務める。更にアニメーション映画『ぼくの名前はズッキーニ』(2018)では吹き替え声優として主役を演じ、安藤裕子のMVでは何とあの金田一幸助を演じる(2016)など多方面から引く手数多の存在となっている。
そんな峯田が今回演じるのは画家・ゴッホ。かつて峯田が出演した『色即ぜねれいしょん』(2009)や『ボーイズ・オン・ザ・ラン』(2010)の役所を思わせるダメさを醸し出しつつ、沙織の人生が再び輝きだす手助けをするのがゴッホという重要なキャラクターだ。


今回、犬童監督からオファーをもらった峯田は「胸が熱くなった」と静かに心境を吐露。解禁された場面写真では売れない画家ゴッホが夢中で絵を描く姿が。ステージで歌う峯田の姿とも重なり、強烈なエネルギーを発している写真ばかりだ。絵の具で汚れた姿でロックな雰囲気も増しており、本作では峯田自身の特性が遺憾なく発揮されているのがわかる。
また犬童監督が銀杏BOYZのライブに行った際に峯田がステージ上で語った話を、監督はとても気に入り、そのまま劇中のセリフとして使用。それは「部屋に一人でいて、誰からも連絡がこなくて、ベッドに横になっていると外から聞こえてくる、笑い声に耳をふさいだりして。窓から見上げた空が青空だとうんざりして…思いっきりカーテンを閉めた気持ちも分かる」というもの。ゴッホはこのセリフ以外にも沙織や観客の心に刺さるセリフを放つ。
舞台をライブからスクリーン、相棒をギターから筆に持ち替えた峯田の表現者としての才能と人間味に溢れた本作は、アーティスト・峯田和伸のファンも役者・峯田和伸のファンも必見だ。
(c)2018「猫は抱くもの」製作委員会
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