テレビ朝日系で放送中のドラマ『おっさんずラブ』が撮影最終日を迎え、クランクアップの様子が公開された。

主人公・春田創一(田中圭)とおっさん乙女部長・黒澤武蔵(吉田鋼太郎)、ドSイケメン後輩・牧凌太(林遣都)の三角関係を軸に“この春いちばんピュアな恋愛ドラマ”を描き、世間をあっと言わせている『おっさんずラブ』。黒澤武蔵が運営するInstagram「武蔵の部屋」のフォロワー数が40万人を突破するなど、異例ともいえる勢いでファンを獲得してきた同作が、ついにクランクアップを迎えた。
■田中圭、愛すべきヒロイン・吉田鋼太郎のクランクアップにたまらず号泣

撮影最終日にまずクランクアップを迎えたのは“ヒロイン”吉田鋼太郎、そして眞島秀和、金子大地、伊藤修子ら「天空不動産」のメンバー。「お祭りが終わるみたいで寂しいです。続編があったらいいなって思います」(眞島)、「カッコいい先輩方と一緒にお芝居ができて、すごくうれしかったです。これからも成長した姿を見せられるように頑張ります!」(金子)、「ストレスなく、撮影の日々を過ごすことができました」(伊藤)と感慨深げに挨拶する。
そんな中、その場にいた全員の胸を打つ出来事が。なんと、吉田に花束を贈った田中圭がたまらず号泣。これには思わず、他のキャストやスタッフももらい泣きする事態に。「オールアップで泣いたのは『WATER BOYS』(2003年)以来。しかも、人のクランクアップで泣いたのは初めて…」と田中。そんな田中を劇中さながら、愛おしそうに、そして包容力たっぷりの優しい笑顔を浮かべながら見つめる吉田。その直後、吉田からは「ヒロイン役ということで最初は、非常に責任重大だと思いました。僕が何か間違った演技をしてしまうと、とんでもなく変なドラマになる可能性があるな、と感じたからです。でも実際に撮影が始まったら、圭を愛していれば問題ないと気づいた! 家で考えてきた演技プランもこの現場に来るとほぼ通用せず、ただただ圭に引き出してもらった芝居をずっとやっていたような気がします」との言葉。大先輩のこれ以上ない賛辞に、座長として全力でひた走ってきた田中は胸を熱くしていた。
■「圭くんと出会えて本当によかった」――林遣都、感謝の気持ちを絞り出すように吐露

ドラマの中だけでなく現場のみんなに愛された座長・田中。そんな田中の魅力は、ほかの「天空不動産」メンバーから遅れること数時間、クランクアップを迎えた林遣都の言葉にも表れている。「この撮影チームの雰囲気が大好きで、毎日帰りたくなくて…。こういう経験はこの先もなかなかないだろうなって思っていました」と、挨拶を切り出した林。林から飛び出したのは「圭くんと出会えて本当によかった」――『おっさんずラブ』のキャッチコピー「君に会えてよかった」と重なる言葉だった。「圭くんと2人で、こういう難しい話だからこそ…」と続けようとした林だが、感極まって涙をこらえきれなくなる。それでも感謝の気持ちを伝えようと、林は絞り出すように「休みの日もなるべく一緒に過ごすようにしました。だからこそ、役にちゃんと気持ちを入れることができました。感謝、感謝…本当に感謝しています」とスピーチ。あふれ出す思いに、惜しみない感動の拍手が沸きあがった。
■「毎日感謝しながら過ごすことができた」――田中圭、俳優としての思いを明かす

それからさらに数時間後、とうとうクランクアップを迎えた田中は「言いたいことが多すぎて…」と素直な気持ちを吐露した後、息を整えて「すごく、すごく幸せな環境でお芝居をさせていただいているな、と毎日感謝しながら過ごすことができました。本当に幸せな時間でした」とコメント。そんな中、田中から飛び出したのは「『何かもう一歩踏み込んだ作品をやりたいな』と感じていた矢先に、この作品と出会い、『ここで自分がやりたいものをやれたらいいな』という思いで撮影に入りました」という、俳優としての熱い思いだった。
「最初の方は不安もあったんですけど、信頼できるキャストやスタッフの皆さんと現場を重ねていくうちに、『どうにかなるんじゃないか』と。第1話を見て、それは確信に変わりました。今振り返ると撮影はあっという間でしたけど、みんなでよりよいものを目指しているんだなって、強く感じる日々でした」と田中。「みんなのことが好きすぎて、みんなが優秀すぎて…! こんな現場に本当に感謝しかありません。みんな大好きです!」という田中の“愛の告白”に、現場の全員が心の中で「圭さんが大好きです!」と叫んだのは言うまでもなさそうだ。
■“人を愛する”とは一体どういうこと…!? 『おっさんずラブ』、ついに最終回

今週6月2日(土、夜11時15分から)に最終回を迎える『おっさんずラブ』。最終回の舞台は1年後。なぜか春田と黒澤が同棲生活を送っているところからスタートする。しかも、春田は黒澤から衝撃フラッシュモブでプロポーズをされることに!? 「結婚って……何!?」――答えの見つからない疑問にぶち当たる春田。“人を愛する”とは一体、どういうことなのか…。恋に迷えるおっさんたちが、最後に見る風景とは一体。
「君に会えてよかった」――このキャッチフレーズに託された思いが、痛いほど伝わってくる最終回。目まぐるしく展開する愛の物語に、胸のドキドキが止まらない。誰も予想し得なかった(?)、この春いちばんピュアなラブストーリーの結末に期待が高まる。
■最終話『HAPPY HAPPY WEDDING!?』(6月2日放送)あらすじ
春田創一(田中圭)と黒澤武蔵(吉田鋼太郎)はなぜか同棲生活をおくっていた。
そんなある日、本社から黒澤のもとに「上海を拠点とした新規プロジェクトのメンバーに、春田を指名したい」との打診が舞い込む。驚きながらも、転勤を決意する春田。ところが直後、そんな春田がさらにふっ飛ぶ、驚きの展開が起こる。なんと黒澤が、一世一代のフラッシュモブ作戦で春田にプロポーズしたのだ。
この話はまたたく間に、春田と1年前別れを決めた牧凌太(林遣都)や幼なじみの荒井ちず(内田理央)、そして黒澤の元妻・蝶子(大塚寧々)や牧の元彼・武川政宗(眞島秀和)らも知るところとなり…!? 混乱の中、春田の頭に素朴な疑問が浮かぶ。
「結婚って……何!?」
だが、考えても考えても、明確な答えは見つからない。一方、彼を取り巻く人々の胸にも、さまざまな思いが交錯し…。まっすぐな恋にときめき、戸惑い、時に涙しながら、それぞれの道を進んできた登場人物たち。33歳ダメ男・春田が、未曽有のモテ期を経て、最後に選ぶ答えとは。
“恋”とは、“人を愛する”とは、一体どういうことなのか――。『君に会えてよかった』、この春いちばんピュアなラブストーリー『おっさんずラブ』、ついに完結。
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