5月29日にAbemaTVで放送された「勝ったら100万円!LoL賞金首<本戦>#3」に、東大生ではないながら東大LoLサークルに所属するVashyron(ヴァシュロン)が挑戦者として登場した。しかし、同サークルは2017年国内学生大会優勝の実力をもつ名門サークル。普段は実況・解説をしていると語るVashyronは、そこでえた観察力と実戦力を武器に賞金首に挑んだ。

賞金首先鋒として迎え撃つスタンミとの対戦では、接近戦を得意とし、攻撃中に体力を回復できる能力を持つ「トリンダメア」を選択。対するスタンミも接近戦が得意で、戦闘態勢にない間に体力を回復できる能力を持つ「ガレン」を選択した。
#1、#2の放送回では賞金首として良いところをあまり見せることができていなかった賞金首先鋒スタンミだったが、同対戦ではようやくプロとしての本領を発揮。試合開始からわずか2分52秒でファーストブラッド(最初に相手チャンピオンを倒すこと)を獲得すると、7分31秒にはファーストタワーを破壊。危なげなく試合を運ぶという、これまでとは違うスタンミの様子に、同じ賞金首中堅のかべおと大将のraizinも賞賛の声を上げた。
試合前には「スタンミは芸人、多分大丈夫、負けたら生き恥」とまで言われてしまったスタンミだったが、12分50秒という短時間勝利で賞金100万円を守った。挑戦者ヴァシュロンはその敗因を「(スタンミを)なめすぎていた」と語り、肩を落とした。
続く2人目の挑戦者として21歳の現役大学4年生で1年留年が決まってしまったというmintyu3(ミンチュ)が登場。高校時代は陸上一筋、現在も大学陸上部に所属し毎日20キロを走り込むという今回の挑戦者のリーグ・オブ・レジェンドプレイ歴は若干2年。ジャイアントキリング(格下が格上に勝利すること)の快感に魅せられた大物喰いだ。賞金首先鋒スタンミ戦の前にスタジオで行われた使用チャンピオン予想では、「納豆を食べる予定を忘れてカルボナーラを食べてきた」というアンケートへの回答に「予想チャンピオンはこれまで登場したことがないようなチャンピオンを選んでくるのではないか」と賞金首大将raizinも困惑した。
先鋒スタンミ戦では、スタンミに一切の見せ場すら作らせない圧倒的な攻勢で、本番組始まって以来最速の10分43秒で勝利を飾ったmintyu3。スタンミはチャンピオン同士の殴り合いを予想していたが、相手は自分のことを見ていなかったと敗戦の弁を述べ、肩を落とした。
先鋒スタンミが敗れても絶対障壁の異名を持つ中堅かべお戦では「自分のミスをいかに少なく戦えるかが勝敗をわけるカギとなる」と語った挑戦者mintyu3。スタンミ戦と同様の戦法で挑んだがかべおが選択したチャンピオン「スカーナー」のスキル「クリスタルスピア」(マップ上にクリスタル柱が設置され、占拠すると移動・攻撃速度、マナ自動回復が大幅に増加)が挑戦者の必勝戦法を一切許さず、危なげない試合運びで賞金100万円を獲得してゲーミングチェアを購入したいという挑戦者の夢を打ち壊した。

