3カ月に渡ってあらゆる戦い、様々な人間模様が繰り広げられたAbemaTVの人生逆転リアリティーショウ「リアルカイジGP」も、いよいよ最終決戦。6月24日の生放送で、応募総数3万5000人の頂点、即ち1億円獲得者が決まった。
最終決戦の舞台に立ったのはカンボジア救いたガール・井門由美と、シングルファーザーそこそこルパン・水谷健治。ファイナルステージ2ndバトルでは原作でもお馴染みの究極心理戦・Eカードがトーナメント形式で行われ、それを勝ち抜いた2人だ。
リアルカイジ版Eカードバトルは先攻の皇帝が皇帝カード1枚、市民カード4枚の計5枚で、後攻の奴隷が奴隷カード1枚、市民カードの計5枚。手元でシャッフルした後にテーブルの上に並べ、お互い1枚をチョイスして場に置く。端的に言えばじゃんけんのようなもので、最も多いカードの市民同士は引き分け、皇帝は市民に勝てるが、奴隷には敗れてしまう。つまり、先攻は皇帝、後攻は奴隷の出すタイミングがポイント。準決勝までは2ポイント先取で勝利であったが、最終決戦は3ポイント先取で1億円を手にすることができる。
まず、先攻は水谷。リアルカイジ版Eカードは皇帝を持つ先攻が有利と考えられていたが、それを物ともせずに1カード目で奴隷を出して勝利すると、満面の笑みで「水谷さん、めちゃくちゃ分かりやすいですよ」とコメントした。「今までずっと皇帝は後半に出していたので、一発目に出そうと決めていた」。水谷の心理を完璧に読み切っていたというのだ。先攻・後攻が入れ替わった2戦目でも、1カード目で勝利。「丸見えですよ」と水谷を追い詰めた。それでも、準々決勝・準決勝で圧勝した水谷は意地を見せて3戦目で1ポイントゲット。見届け人であるゲスト陣から拍手が起こると、安堵の表情を見せた。
注目の4戦目。皇帝を持つ先攻は井門だ。後がない水谷は、どのタイミングで奴隷を出すのか。1カード目は、お互いに市民を出してのドローであった。続く2カード目。両者共に、ポーカーフェイスでカードを置く。「カード、オープン」。総合MCを務める極楽とんぼ・加藤浩次の掛け声でカードをめくると、ここで水谷は奴隷。対する井門は市民を出しており、この瞬間、井門の勝利が決まった。
1億円を手にすると、井門は「マジ!?」とひと言。「(水谷の心理は)最初から分かっていなかった」と驚きの事実も口にした。目前で1億円を逃した水谷は「ここまでやれた、準優勝でも光栄。なんとか這い上がっていきます」とコメント。月収5万円で娘を育てる極貧生活からの脱却を誓った。そんな水谷を見た井門は「ちょっとだけ水谷さんのお子さんにプレゼントしたい」と発言。ただ、加藤から「どれくらい?」と聞かれると「1枚、1万円です」と答え、「ここまで非情なんだな」と加藤を呆れさせた。
見事優勝賞金1億円を獲得した井門は、その賞金で「カンボジアで畑をやりたい」とのこと。水も飲めない、電気も止まる、夜にお金下さいと徘徊している子供がいる。そんな現状を変えたいのだそうだ。AbemaTVでは、井門のその後を密着取材する予定だ。
(C)AbemaTV