オリラジ中田、伊能忠敬の「EXILE」で「ひとりGoogle」な人生を称賛 「人生の地図作れるのは自分だけ」

 テレビ朝日で昨年9月末までレギュラー放送していた「しくじり先生 俺みたいになるな!!」がAbemaTVで「しくじり先生 俺みたいになるな!! Classics」として復活した。

 今回、放送時反響が大きかった伝説の授業(神授業)を、泣く泣くカットした未公開映像を大幅にプラスして再編集。地上波では見られなかった「しくじり先生」の“完全版”の授業がAbemaTVで放送された。

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 今回の放送では、オリエンタルラジオ中田敦彦が先生として登場。教えるのは日本地図を作った男・伊能忠敬。伊能忠敬は江戸時代後期の測量家で、初めて正確な日本地図を作った人物だ。

 坂本龍馬や織田信長などの歴史上の人物に比べると、伊能忠敬はやや地味な印象もある。そんな伊能忠敬について中田は「地図を制するものは世界を制する」と紹介。そして地図を制して世界を制した企業としてGoogleを例にあげた。中田は「『ググる』という言葉の語源にもなったくらいの検索エンジンの会社。ではなぜマップをやったのか。検索をみんなにさせたところ、みんながすごく興味があったのが地図だった。それで『地図をやろう』ってなって地図を作った」と説明し、それが現在のGoogleの地位を築いたと力説した。

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 そして伊能忠敬のことを「ひとりGoogle」だと絶賛し、地図作りを始める55歳まで他のことをしていた理由を「頼まれたことを断れない」性格が関係していた解説した中田。伊能忠敬のしくじりは「周りのしがらみと眼の前の仕事に追われて夢を追いかけることを後回しにしてしまった」ことなのだという。

 千葉県の漁師の子どもだった伊能忠敬は幼い頃、天文学者になって宇宙の謎を解き明かしたいと思っていた。計算が得意で有能だった伊能忠敬は、商売をやっていた伊能家に迎い入れられ、米の売買と酒造りをすることになった。そしてなんと今の金額にして35億円を稼ぎ出した。

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 中田は「35億を稼いで一躍注目を浴びた。そして村長になった。そんな中で天明の大飢饉が起きた。死者は全国で90万人を超えた日本史上最大級の飢饉。でも伊能の村は死者がゼロだった」と驚きの事実を明かした。そして死者がゼロだった理由を「死者がゼロだったのは偶然ではない。伊能のおかげ。大飢饉を予測して米を仕入れていた」と説明した。さらに「荒稼ぎしたのではなく配った」と伊能の功績を強調した。

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 中田は「伊能の評判が高まり、武士扱いになった。気がつくと大出世していた」と評価しながら「これこそが夢を追い忘れる人の典型。夢は天文学だったが追えていない。気づいたら刀を差しながら50歳になっている自分がいた。夢を諦めてしまう人の特徴は“与えられた場所で結果を出してしまう”こと」と指摘した。さらに「仕事がキツすぎる人の大半が自分の能力がないからだと自分を追いつめるのではなく、優秀だから追い込まれている。オーバーワーク状態になる」と解説した。

 そして中田は「日本人の大半が休まなくていい人じゃない。本当は休みたいけど、優秀でやさしいから休めていない。だから今こそ伊能を見てほしい。伊能は50歳になった。普通の人なら、そんなオーバーワーク人生を経てきたら『もういいかな。諦めようかな』と思う人も多い。でも伊能は諦めない。地位と名誉を捨てて、夢のために江戸に向かう。稼いだ財産を息子に預けて、村長、侍扱いなどを投げうって単身上京した」と説明。そして、伊能は自分より19歳も年下の幕府直轄の天文学者に弟子入りすることを決意。その天文学者とは、当時31歳の高橋至時だった。

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 中田は「地球の大きさが知りたい」という伊能忠敬の夢を紹介。当時、地球が丸いことは知られており、伊能忠敬が考えた測量方法が「完全に同じ歩幅で歩けたら測れる」というものだったと中田は話す。だが完全に同じ歩幅で歩けるようになった伊能忠敬の目の前には、関所があり自由に行き来できないという問題が立ちはだかる。ここで高橋至時が提案したのが幕府の欲しがっていた北海道などを含めた日本地図を作ることだったという。結果、地図作りと引き換えに全国どこへでも行ける許可がもらえた。中田は「地球の大きさを知るために地図を作った人。幕府を自分の夢のために利用した人」だと説明した。

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 伊能忠敬は20年間、地図を作るために全国を歩き回った。中田によると、「始まりの北海道編」「凍てつく東北編」「慢心の北陸・東北編」「波乱の中国・四国編」「地獄の九州編」「不屈の九州リベンジ編」の6つ、そして本人は娘の反対で行くことができなかった「伊豆七島編」があるのだという。

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 伊能忠敬は51冊もの日記を書いており、当時の様子がよく分かる。中田は測量をする伊能隊のしくじりも紹介。伊能は測量の旅をする中で、旧メンバーと新メンバーが対立してしまったのだという。中田はダンス&ボーカルグループのEXILEに例えながら、旅のメンバーが変わっていく様子を紹介。「新メンバーが役人だったので、文句を言いづらくて、旧メンバーに当たってしまっていた。フラストレーションが溜まってしまい、体が弱った結果、伊能忠敬は熱病にかかって途中離脱した」となりゆきを語る。

 伊能が抜け、残った18人がならず者集団になってしまい、無銭飲食、飲酒、ケンカ、女を呼んで宴会三昧に。伊能忠敬の熱意で保っていたグループだった。

 さまざまなトラブルはあったが、測量を終え、伊能忠敬は73歳で死去した。

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 偉人・伊能忠敬から学ぶ教訓について、中田は「夢を叶えるのに早いも遅いもない。夢を追うことを恐れるな! 夢は叶うか叶わないかではない。追うか追わないかだ」と語る。さらに「みんなが夢を追うのが怖いのは叶うかどうか分からないから。でも叶った瞬間よりも叶えようと追いかけている瞬間の方が楽しいと伊能を見ていて思う。その姿勢を見習って、今すぐにでも夢を追いかけてほしい。何かの言い訳をしたくなったら伊能を思い出してほしい。伊能は何のためらいもなく、全てを捨てて楽しい夢に生きた。皆さんは伊能のように正確な日本地図を作ることはできないかもしれない。でも自分の人生の地図を作れるのは自分だけ」とエールを送った。

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 伊能忠敬の地図は、日本で天文学の知識が取り入れられた最初の地図だった。軍事的に利用されることを恐れ、幕府は外に出さないようにするほど、伊能忠敬の地図は精密だった。そして伊能忠敬が夢だったのは「地球の大きさ」を知ること。結果、その答えにたどり着けたのか……結末はAbemaビデオで視聴可能(無料・期間限定)だ。

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