
今月3日、外務省の大臣室を訪れたケンドーコバヤシ。なんとこの度、河野太郎外務大臣から夏休み"たびレジ"登録推進書記官に任命されたのだ。
「たびレジ」は2013年にアルジェリアで日本人10人が殺害されたテロ事件を契機に翌年スタートした危機管理サービスで、外務省ホームページで渡航先やメールアドレスを登録しておくことで、テロや天災など、旅行先の安全に関する情報や緊急時の連絡を受け取ることができる。

日本人の海外旅行者が年間約1800万人に上るのに対し、たびレジ登録者数は6月末で約370万人にとどまる。外務省は8月末までに新規登録者50万人増を目指している。これまでもPRのために『ゴルゴ13』とコラボし、全13話のPR動画を配信。声優として出演していたケンコバは普段からたびレジを使い、海外ではカード情報の盗難を防ぐスキミング防止機能付き財布を携帯しているという。

ケンコバは記者団に「せっかくの海外旅行、少しでも心の引っかかりをなくして行くためにも、たびレジはすごくいいと思う」と説明。河野大臣が「夏休みの宿題ということで、たびレジの登録数を増やしていただいて」と話を振ると、ケンコバは「この年齢になって僕、夏休みの宿題あるんですか?」と応じ、「任命期間がしっかりと書いてある。8月31日まで。思ったより短い期間。ホンマに夏の最後までやるということで、今見て、ちょっとゾッとした(笑)。こうなったら頑張らせて頂く」と意気込んだ。
ケンコバの就任から、登録者数は2万6158人増えたという。10日放送のAbemaTV『AbemaPrime』でも「メッチャいい。僕みたいなITオンチでも簡単に登録できる。外務省のホームページでたびレジというところを押して、自分が旅行を予定している国と地域、期間を入れると、その期間メールがどんどん送られてくる。条例とか宗教上の理由でこの期間、この時間にお酒を飲んだらいけませんとか。海外に行く予定がなくても仮登録ができる」と改めて登録を呼びかけた。

外務省では、「海外安全ホームページ」でもレベル別で注意喚起を行っている。レベル1は「十分注意してください」、レベル2は「不要不急の渡航は止めて」、レベル3は「渡航中止勧告」、レベル4は「退避勧告」と色分けして注意を促している。
旅作家の小林希氏は「私も海外安全ホームページをよく見てから行く。経験上、レベル2のところだったらものすごく気をつけていこうとか」と話す。

そんな小林氏は「スカイスキャナー」「MAPS.ME」などのアプリを活用しているという。「スカイスキャナーはLCCも含めて航空券やホテルの検索ができる。MAPS.MEはオフラインでもGoogleマップと同じような機能がある。事前に行くエリアの地図をダウンロードしておくと便利。南米を旅している時に旅人から教えてもらった」と説明した。
夏休み、公的機関の情報、そして新サービスを上手に組み合わせて、旅を楽しみたい。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)