人気お笑いトリオのロバートが、昨今普及しつつあるインターネットテレビについて言及。その存在について「成仏できないネタたちの墓場」であると例えた。
「自分たちが普段、プライベートで面白いと感じていること。またはライブで生まれたけど、地上波では残念ながら表現できないことが、そのまま表現できる。『これやっていいの?』がそのままできてしまう」と、その真意を説明したのは秋山竜次だ。
さらに秋山は、ネタに対する愛情たっぷりに「言うなれば、今までに『成仏できなかったネタ』ってたくさんあるんです。そんな行き場のないネタ、成仏できなかったネタたちがすべて、インターネットテレビで報われます。ネタたちにとって墓場なんです」と、彼特有の言い回しで続けた。
そんな秋山は2015年4月、「ロバート秋山のクリエーターズ・ファイル」と題するチャンネルを開設した。秋山が扮する様々なクリエーターたちが、ドキュメンタリー番組の主人公になるという独創的かつユニークなコンテンツは、多いものでYouTubeの再生回数100万回を超える。ひょっとしたらそこは、秋山にとって溢れるアイデアを吐き出し、ネタを昇華させる場所だったのかもしれない。
さらにネット時代の変化と成熟がもたらした現在について、馬場裕之が「ライブがそのままテレビになるような感覚。OKの幅が広い」と話せば、山本博は「地上波でやったら絶対に問題になる」と苦笑いで続ける。しかしそれは、ファンにとってはもちろん、何よりお笑いタレントにとっても“願ったり叶ったり”の視聴環境であるはずだ。
「すべてが消化(昇華)できるならば、視聴者が引くくらいネタはある」と秋山が豪語したように、ロバートの魅力は、それぞれが遊び合っているかのような自然さ、その過程で次々に湧き出てくる変幻自在の面白さにある。
そんなロバートが、7月28日(土)朝10時よりインターネットテレビAbemaTVで子供向け番組「おはようロバート」を開始する。三人が子供の頃から慣れ親しみ、密かに楽しみ続けた“成仏できなかったネタたち”のオンパレード。およそ30年の時を経て熟成された彼らのネタと、現代に生きる子どもたちとのお笑い真っ向勝負。地上波のフィルターを通さない彼らの子供向け番組が、一体どのような仕上がりになるのか、楽しみだ。
(C)AbemaTV