山崎賢人主演で地上波で話題！韓国版『グッド・ドクター』、AbemaTVで放送

　日本を含め、多くの国々で作られているメディカル・ドラマ。韓国も例外ではなく、これまでも、日本のドラマをリメイクした『白い巨塔』や脳神経外科医を主人公にした『ブレイン　愛と野望』といった名作ドラマが誕生してきた。そんな中にあって『グッド・ドクター』は、子供時代に自閉症とサヴァン症候群との診断を受け、他人とのコミュニケーションは苦手ながら医師としては天才的な能力を持つ青年の成長を描き、最高視聴率21.5%を記録したヒット作だ。日本では、山崎賢人主演で現在放送中だ。

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　努力の末、医大を卒業し医師の国家試験に一度は合格したものの、病歴が原因で取り消されてしまったシオン。彼の後見人であるウソクは院長を務めるソンウォン大学病院で経験を積ませ、彼が医師として問題なく働けることを証明しようとする。理事たちの反対の中、６ヶ月間の臨時採用として小児科のレジデントとなったシオンだったが、ラウンド中に異変に気付いた患者を無断で手術室に運んだことから上司であるドハンに叱責される。

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　記憶力と空間認知能力に優れた才能を持ち、まるでコンピューターのように正確な診断を行うことができる、シオンを主人公としたこのドラマは13年に韓国で放送された後、昨年はアメリカ、また、今年7月には日本でもリメイク版が作られるなど、そのユニークな設定が国を超えて多くの人の心を掴んでいる。オリジナル版で主人公シオンを演じているのは、AbemaTVで好評放送中の『烏鵲橋の兄弟たち』にも出演しているチュウォン。子どものような純粋さと嘘をつくことを知らない率直さを、説得力のある演技で見せている。幼い患者に恋愛相談をしたり、病院に侵入した暴漢に立ち向かったり、どんな時でも真剣に目の前のことに全力投球する姿に引き込まれる。韓国でもその演技を絶賛され、13年末に開催されたKBS演技大賞では、惜しくも大賞は逃したものの、最優秀演技賞、ベストカップル賞など、四冠に輝いている。

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　そんな彼を先輩として見守り、徐々に男性としても魅力を感じるようになっていく医師ユンソに扮しているのは『優しい男』のムン・チェウォン。意思が強く、後輩医師たちにも恐れられている彼女が、“恋愛相手”としてまったく考えたこともなかったシオンと少しずつ距離を縮め、やがて、彼の方から慰められたりするようになる姿が微笑ましい。さらに、シオンを厳しく指導すると同時に、彼からも影響を受けて変わっていく上司ドハンを『ファンタスティック』のチュ・サンウクが演じている。そのほか、看護師同士の大人の恋の行方や、患者の姉に好意を持つ医師など、主人公たちを取り囲む人々の人間模様も丁寧に描かれている。難病や突然の事故といった数々の症例や迫力のある手術シーンなど、メディカル・ドラマとしても見どころもたっぷりのこのドラマ。アメリカ版、日本版と見比べて違いを楽しむのもおすすめだ。