AbemaTVで放送中のバナナマン日村勇紀の冠番組『日村がゆく』。そのなかでも人気の高い企画「高校生フォークソングGP」より、過去の優勝者が集まり王者を決める『高校生フォークソングGPグランドチャンピオン大会』が8月1日に放送された。日村勇紀をはじめ、スカートの澤部渡、そして本企画の大ファンだと語る俳優の菅田将暉という3人の審査員と女子高生たちによる投票によりグランドチャンピオンが決定。ネット上でも大きな反響を呼んだ第3回優勝者の崎山蒼志くんと、第5回優勝者のかとゆいくんが見事最多票を獲得。2人同時優勝者という結果で、大反響のなか幕を閉じた。とにかくこの企画が大好きでいつも高校生たちの勇姿を温かく見守っている日村に、大会を終えたばかりの心境を直撃、興奮冷めやらぬ様子で語ってくれた。
いつも困るのは審査すること、「誰が優勝でも全然いい」
――今回は第3回優勝者の崎山蒼志くんと、第5回優勝者のかとゆいくんが揃って優勝しました。改めて大会を振り返っていかがですか?
日村:いや~、(審査は)いつも困るんですよ。出演者の4人がそれぞれ良いですし、本当に澤部さんも菅田くんも、「順番とか、そういうことじゃねぇんだよな…」とか言ってて。誰が優勝でも全然いいんですけどね。でもなんとなく、あの2人が優勝したのが、ちょっと可愛らしい2人なんでね(笑)。でも「歌が上手い」とか、そういうんじゃないんだよな~。高校生特有の、その“感じ”がいいんですよね。高校生の息吹というか、素敵ですよね。
――優勝者2人の魅力は何だと思いますか?
日村:2人とも可愛らしい感じなんですけど、歌うと世界観がしっかりしているし、ポイントポイントで惹き付けるアクセントがあって、鳥肌が立ちましたね。でも歌い終わった後は普通の子になっちゃう。菅田くんを見て、びっくりした顔をしているのを見ると、高校生なんだなぁって思います(笑)。
高校生の曲で高校時代に疎遠になった友人を思い出す
友達とケンカしたエピソードを歌にした有澤百華さん
――高校生たちの曲作りの話で、友達と些細なケンカをしたエピソードなど、高校生らしい出来事がいくつか盛り込まれていましたが、日村さんはそういったエピソードを聞いて、何か自身の高校時代を思い出すようなことはありましたか?
日村:僕は高校生のときにテニス部だったんですけど、先輩が試合している時に、みんなで下を向いて(立ったまま膝に手を乗せかがんだ状態で)応援していたんですよ。で、俺の横にネギシくんっていう子がいて、同じポーズをしてたんですけど、なんか俺、ボーっとしてきちゃって。唾が垂れてきて、ネギシ君の靴にポタンと落ちたんですよ。ネギシくんとはずっと仲良かったんですが、「何すんだよ!」「絶対俺の靴にかけた」とか言われて、それから俺、ネギシくんと口きけなくなっちゃって。で、何年か経ってから番組絡みで「どういう人に会いたいですか?」って企画のときに、ネギシくんの名前を何回か出したんです。でも会えていないんですよね。どこにいるのかもわからないっていう状態で、だから有澤百華さんの曲のときは(仲が良かった友人と些細なことがきっかけで疎遠になった話を歌に込めた)、それを思い出しましたね(笑)。
――今回、菅田さんが登場したことで、高校生たちの緊張感などは伝わりましたか?
日村:それはもちろん、その緊張はあると思いますよ!もちろん菅田くんがいなくても、やっぱりこれだけカメラが回っていて、人が見ていたら緊張すると思うんですけど、菅田くんがいたら尚更でしょうね。今日来るって聞いてないから…、てか、俺もびっくりだし!「なんでだ?」って(笑)。でも立派ですよね、ミスなく歌いきっちゃうから。
――日村さんのなかで、特に印象に残った高校生はいましたか?
日村:僕は2番目に登場した女性の有澤百華さんですね。まさに高校生の女の子の“その感じ”を歌っていて、青春みたいな…、キュンとしました。あとトップバッターで登場した青木たくみくんも上手いしね!すごく良かったです。
崎山くんの反響で実感 音楽はお笑いよりも世間に広まるスピードが速い!
――日村さんが、この企画で楽しみにしているところは?
日村:結構最初の頃は、バラエティ的なノリが心のどこかにあったんですけど、でも第1回の大会で、「あ、そういうことじゃないんだ」って。スタッフも言ってたんですが、最初は高校生が歌う姿を見て、ちょっと楽しもう、という気持ちがあったんですが、でも高校生たちが僕らの想像より凄くて、むしろ僕たちが負けている感じなんです。僕は歌はよく分からないので、そういう専門の部分は他の審査員の方たちにお任せして、僕は高校生たちとおしゃべりして可愛らしさみたいなものを引き出せればいいなと思います。
――今回菅田さんがこの番組が好きという理由で出演されましたが、日村さんの方に番組の反響などは届きますか?
日村:この番組って、よほどお笑いが好きな人たちが辿り着いて見てくれていると思うんですけど、音楽のほうがお笑いよりも発信して広まっていくスピードが早いですよね!この企画自体がすごくイイから、例えば崎山くんが話題になっていなくても、いつかは伝わった気がします。やっぱり崎山くんの伝わり方が、僕たちが思っているよりどんどんいっちゃったもんだから!音楽の凄さを感じていますね。
――今後、この大会に期待することは?
日村:今日ね、菅田くんが、「なんかでっかい箱で歌わせたいですよね、彼ら」とかボソッて言ってて、それは本当に思いますね。今度はLa.mama(渋谷のライブハウス)でやるんですけど、とてもいい会場なんで、どんどんいろんなところで聞いてもらいたいですよね。高校生のうちだからイイ部分がいっぱいあると思うし、すぐ卒業しちゃうからね(笑)。『マジ歌』(テレビ東京系列『ゴッドタン』の人気企画)のあの感じで大きくなっていくのはいいですよね!でっかいイベントになったら面白そうです。
――ありがとうございました!
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テキスト:編集部
撮影:岡田誠