カナダ・モントリオールで開催中のファンタジア国際映画祭にて、現地時間25日(水)、映画『ペンギン・ハイウェイ』が最優秀アニメーション賞にあたる今敏賞の長編部門を受賞した。

 ファンタジア国際映画祭は、1996年にジャンル映画祭として始まり、現在はアジアやヨーロッパ、北米の作品を中心に約400作品を上映、会期中の来場者数は10万人にのぼる、北米最大のジャンル系映画祭。「今敏賞」は、2010年に逝去したアニメーション監督、今敏監督の功績を称えて、2012年より「ベストアニメーション賞」から名称を変更した賞で、今敏賞長編部門での日本の作品の受賞は過去には『言の葉の庭』(新海誠監督)や、『ジョバンニの島』(西久保瑞穂監督)など。映画祭のホームページでは「表現も構成も美しく練り込まれた、愛と友情の物語。全ての世代の人々の心を強く感動させる、魅力的でふしぎなラブストーリーだ。『ペンギン・ハイウェイ』は今敏賞にふさわしい。」と受賞理由についてコメントが発表されている。

 『ペンギン・ハイウェイ』が長編デビュー作となる石田祐康監督からは、「まずは何と言ってもこの『ペンギン・ハイウェイ』にとって初めていただく賞になるのでものすごく嬉しいのと、衝撃が走ってます。何故ならまだ日本でも公開していないのに、もう賞をいただいてよろしいのかと...!また今敏さんは個人的に多大なる影響を受けた監督なので、その名を冠する賞をいただけることに非常に光栄な思いです!有難いことです。」と喜びのコメントが到着。また、主人アオヤマ君役を務めた北香那も「自分にとって初めて命を吹き込んだ作品が、海外でこんなに素敵な賞を頂けるなんて、信じられない気持ちと嬉しい気持ちでいっぱいです。映画『ペンギン・ハイウェイ』を、早く日本の皆様にもお届けしたいという気持ちがより一層高まりました。」と感激の様子だ。

 本作は先月6月に、フランスで開催された世界四大アニメーション映画祭の一つ、アヌシー国際アニメーション映画祭にも招待され世界のアニメファンから高い評価を獲得。すでに北米、イギリス、フランス、台湾、韓国ほか世界11ヶ国以上で配給が決定している。

 無限の可能性を秘めた少年の瞳を通して描かれる、“果てしない世界の謎”と“冒険”。心弾む青春ファンタジー映画『ペンギン・ハイウェイ』は8月17日(金)より公開される。

(C)2018 森見登美彦・KADOKAWA/「ペンギン・ハイウェイ」製作委員会

映画『ペンギン・ハイウェイ』公式サイト
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