トッププロが集う麻雀リーグ「RTDリーグ2018」WHITE DIVISION49・50回戦が7月30日に放送され、和久津晶(連盟)と鈴木たろう(協会)がトップを取った。24回戦以来13戦ぶりに4勝目を挙げた和久津は、最下位変わらずも4位・猿川まで約100ポイント差に接近。たろうは通算10勝目でプラスポイントを400台に乗せた。
WHITE 49回戦の対局者は和久津晶、佐々木寿人(連盟)、猿川真寿(連盟)、鈴木達也(協会)。「今日はオリない、最後まで行き切る」と宣言していた和久津は、東1局の親番から有言実行。2軒リーチを受けながらも白・ホンイツに仕上げ、テンパイ打牌で放銃。この放銃で「メンゼンでは間に合わない」と判断し、打点よりも着順を優先するため、鳴きを多用する戦術に切り替える。そして東3局2本場から鳴きを織り交ぜ、小三元を含む4連続でアガリをものにし一気にトップ目に。南2局でも猿川のリーチ攻撃にダマテンで猛然と立ち向かってアガリをものにし、13戦ぶりの4勝目をもぎとった。「このままあと2回突っ走って、勝っても負けても、何かを残せたら」と準決勝進出の可能性を己の力でたぐり寄せた。
50回戦の対局者は鈴木たろう、平賀聡彦(最高位戦)、勝又健志(連盟)、石橋伸洋(最高位戦)。東1局、親番たろうは相手の置かれた状況から対局心理を推察し「自分がドラを持っていることで、相手が怖くなった時に打ち出される牌を狙ってみよう」と、両面待ちには受けず、あえてシャンポン待ちを選択。これがズバっと的中し、発・ドラ3で1万2000点を加点する。その後も東3局から3連続でアガリをものにする等、安定したゲーム運びで10勝目。ポイントも400台越えと大きく伸ばした。「決勝に行きたいんで、なるべく多くのポイントを持って準決勝に行きたい」とセミファイナルを有利に戦うため、まだまだ攻撃の手を緩める気はない。【福山純生(雀聖アワー)】
【WHITE DIVISION 49・50回戦終了時点での順位】
1位 鈴木たろう(協会)+452.7
2位 勝又健志(連盟)+225.6
3位 佐々木寿人(連盟)+187.7
4位 猿川真寿(連盟)▲125.1
5位 平賀聡彦(最高位戦)▲142.8
6位 鈴木達也(協会)▲148.7
7位 石橋伸洋(最高位戦)▲220.3
8位 和久津晶(連盟)▲229.1
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆RTDリーグ サイバーエージェント代表取締役社長・藤田晋氏が、2016年に立ち上げた長期リーグ戦。各団体のトッププロ15人に加え、芸能界から萩原聖人が参戦。「BLACK DIVISION」「WHITE DIVISION」に分かれ、1人半荘27回戦を行う。上位4人ずつがポイントを半分持ち越して、準決勝に進出。さらに勝ち抜いた4人がポイントをリセットして決勝で争う。今期から新たに降級システムが導入され、各組予選8位は自動降級、各組予選7位は推薦者2人と入れ替え戦を行う。
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