トム・クルーズ主演の最新映画『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』が、8月3日(金)に公開される。それに先駆けて、今回筆者は、ユナイテッド・シネマとしまえんの体感型シアター4DXにて本作を鑑賞。その結果、「“4DXエクストリーム”版で見なければ損!」との結論に至った!“4DXエクストリーム”版のそのスゴさとは!?
その前に、『ミッションインポッシブル:フォールアウト』の紹介を。本作は、敏腕スパイのイーサン・ハント(トム・クルーズ)率いる「IMF」チームが、凶悪組織や闇組織と戦い、不可能なミッションに挑んでいくという人気アクション映画『ミッション:インポッシブル』シリーズの最新作。第6弾となる今回は、何者かに複数のプルトニウムが盗まれ、3都市が同時核爆発の危機に陥る。イーサンとIMFチームには、それを未然に防ぐミッションが課されるのだが、果たしていくつもの“フォールアウト(影響)”を切り抜けていくことができるのか…!?
そんな本作は、『ワイルド・スピード ICE BREAK』の上映時に採用されて以来、1年4ヶ月ぶりに“4DXエクストリーム”版で演出される。4DXとは、映画のシーンに合わせて座席が動いたり、顔や体にミストが降りかかったりする体感型プレミアムシアターのことだが、“エクストリーム”版では、モーションチェアを最大レベルで体験することが可能。前後・左右・上下に動くチェアが、動作レベル1~9の中で最も高い<レベル9>に設定されているので、思わず悲鳴を上げるほどの迫力を体感できるのだ。
既に“エクストリーム”版の上映には期待の声が集まっているというが、先日、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』を4DXで鑑賞した筆者は、それに比べて冒頭の数分間が大人しめな『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』に対してやや懐疑的な見方をしていた。しかし、憧れのスカイダイビング(的な出来事。正確には高度7620mからのヘイロージャンプ)をリアルに体感できる最初のアクションシーンで心拍数がどんどん上昇!成層圏ギリギリから空を見下ろしたときは、本当に自分が雲の上にいるのではないかと見紛うほどの没入ぶりだった。
さらに、一度行ってみたいと思っていた海外の大規模なクラブでは良い匂いが漂ってきたり、パリの路地裏では石畳の質感まで伝わってきたり。普段の映画鑑賞や読書でもたくさんの疑似体験を楽しんできたが、ここまでハッキリ擬似体験したことは今まであっただろうか、と感動で涙が出てきそうになった(本当です)。
そして、“4DXエクストリーム”版の真骨頂を発揮していたのが、パリ都心部で行われるカーチェイス&バイクアクションシーンだ。モーションチェアは、“表現できる全てのアクションを詰め込んだ”レベルMAXの動きになり、最高のスピードで疾走するカー&バイクと連動!イーサンになりきった自分は、狭い道、カーブ、階段を時折ジャンプしながら突き進み、爽快感もMAXだった。それにしても、4DXが導入された頃に観た映画では、動きや効果にズレを感じたものだが、シンクロ率はここまで上がったのか、と驚くばかりだ。
その後は、「もうこれ、どうやって解決するの?」と、匙を投げたくなるようなヘリコプターのアクションシーンに。ここではモーションチェアの動きのみならず、“雪まみれ”の雰囲気を味わえるSNOW効果や風効果もプラス。ぐわんぐわんと激しく揺さぶられるハード過ぎるアクション、雪山がそびえならぶ極限の環境に、筆者はいつの間にか硬直状態になっており、気を取り戻したときにはあまりのエクストリームさに笑ってしまった。
まさに“インポッシブル”なシチュエーションにハラハラしたり、お馴染みキャラであるサイモン・ペッグ&ビング・レイムスの掛け合いにニヤリとしたり、イーサンの強さにホロリとしたり。アクションでも泣いたり笑ったりと忙しい作品ではあったが、確実に“4DXエクストリーム”版だからこそ感動が大きくなったと感じた作品だった。スリル満点の“4DXエクストリーム”版で、皆さんも夏を思い切り楽しんでほしい。
取材・テキスト:平井あゆみ
(C)2018 Paramount Pictures. All rights reserved.