一昔前とは様変わりしたというレースクイーン業界に8月12日放送のAbemaTV「給与明細」が潜入。レースクイーンたちがサーキットでは決して見せることのない姿を披露し、今や彼女たちにとって重要な収入源にもなっているという“撮影会”の内部に迫った。

撮影会とは、文字通りレースクイーンの姿を存分に撮影できるイベントのこと。実は、サーキット場には数多くのレースファンが訪れるため、コスチュームなどの写真が撮りづらいことも多い。一方、撮影会ではレースクイーンが主役。1人ずつの撮影もできる上、会話などのコミュニケーションが密に取れると人気で、毎週行うレースクイーンもいるほどなのだ。
モータースポーツを彩るレースクイーンといえば、職業美女の最高峰で、バブル時代には高額のギャラを手にした華やかな職業だった。しかし時代とともにそうした事情は変化しており、近年はレースの数自体はあまり変わらないもののレースクイーンのギャラだけで食べていけるケースはまれ。番組に登場した40代の元レースクイーンによると、昔は日給10万円~30万円に加え契約金もあったが、今は日給1万円~2万5000円程度で契約金もなし。年間8戦、16日間稼働とすると年収にして40万円となってしまう。そこで撮影会が大事な収入源となってくるのだという。
番組がとある撮影会に潜入すると、都内の一軒家に数名のレースクイーンと、総勢60人以上のカメコ(一般人カメラマン)が集まっていた。撮影会は4部構成で、チームのコスチュームを身にまとっての撮影だけでなく、サーキットでは決して見ることのできない水着姿で登場する時間帯もある。これは4部構成の各部通しで参加してもらうため各部で趣向を変える戦略で、そのためなら普段見せることのない水着姿もいとわないということらしい。高嶺の花である現役レースクイーンが超サービスショットを惜しげもなく披露し、会場は異様な興奮に包まれていた。
撮影会のラストでは、レースクイーンたちはアイドルのように歌とダンスまで披露した。ファンもペンライトを振り、アイドルファン顔負けのコールまで決めてみせる。DVD、CDなどの物販もあり、さらには握手会まで行うなど、イベント内容はアイドルグループのライブと比べても遜色ないものだった。なお、レースクイーンファンは、サーキットまでの交通費や、高額なレースチケット代もかかるため、アイドルファンと比べて高所得者が多いのだそう。そんなリッチなファンの心をがっちり掴むのが、現在のレースクイーンの稼ぎ方であるようだ。
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