9月1日(土)より全国公開される住野よるの小説デビュー作『君の膵臓をたべたい』が、韓国最古のアニメ映画祭で海外デビューを果たした。さらに、アジアやオーストラリアなど全世界10カ国以上、約1100館規模での公開も決定。
![劇場アニメ『君の膵臓をたべたい』韓国で海外デビュー 全世界10カ国以上での上映も決定!](https://times-abema.ismcdn.jp/mwimgs/3/9/724w/img_3978ce63fd94fa6d0d5bf5d0991fcc84917497.jpg)
その衝撃的なタイトルで発表直後から大反響を呼び、累計発行部数260万部を突破した住野よるの小説デビュー作『君の膵臓をたべたい』が、劇場アニメーション作品としてスクリーンに登場。劇場アニメ『君の膵臓をたべたい』が9月1日(土)より全国公開となる。
タイトルからは想像し難いほどに切なく儚い「僕」と桜良の物語は、2017年の実写映画化をきっかけにさらに多くの人々の元に届き、大ヒットを記録。劇場アニメである本作は、2人の瑞々しい関係性やその後に待ち受ける残酷な現実、そしてそこから前を向き強く生きていく人々の姿を、アニメーションならではの映像美により幻想的な世界観で描いていく。
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そしてこの度、8月23日から韓国のソウルで開催されている「SICAF(ソウル国際マンガ・アニメーション映画祭)」のオープニングフィルムとして、劇場アニメ『君の膵臓をたべたい』が上映された。
「SICAF」とは、韓国で最も歴史の長い国際アニメーションフェスティバル。2018年は「アニメーションと漫画を通して様々な人生を見て、人生の理由と目的を振り返ろう」という主旨の元に開催された。そんな歴史ある映画祭のオープニングを飾った本作は韓国ファンからも一目置かれているようで、一般枠はすぐに定員オーバーに。朝の7時ごろから並んでいる人も見受けられ、韓国でも“キミスイ”旋風が巻き起こっている様子がうかがえる。
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上映前の舞台挨拶には、監督の牛嶋新一郎とプロデューサーの高橋祐馬が登壇。牛嶋は本作について「小説と同じ読後感を目指し映画を制作しました。住野先生とも何度も打ち合わせを重ね、背景にたくさんの色を盛り込みました。アニメだからこその美しい映像が作れたと思います」とコメント。さらに、「本作を一言で表すと“生きる”」と高橋プロデューサーが語ると、牛嶋監督は「絆」とコメントし、舞台挨拶は大きな拍手の中で幕を閉じた。
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また、上映後の監督サイン会には30名のファンが参加(30名先着限定)し、牛嶋監督からは一人ずつへ丁寧に、サインと「カムサハムニタ(韓国語でありがとうの意)」のハングル文字が贈られた。
参加者からは、監督に直接「好きな作品のアニメ化と聞いて心配もあったが、それを裏切る内容だっただけでなく、期待を遥かに超える出来だった」「このような立派なアニメ作品に仕上げてくれてありがとう」といった感想が寄せられた。
さらに、韓国での海外デビューを果たした同映画は、全世界10カ国以上、約1100館規模で公開されることが決定。今秋からアジア、オーストラリア他での上映が決まっている。今年は世界で”キミスイ旋風”が巻き起こることだろう。
ストーリー
他人に興味をもたず、いつもひとりで本を読んでいる高校生の「僕」。そんな「僕」はある日、『共病文庫』と記された一冊の文庫本を拾う。それは、天真爛漫なクラスの人気者・山内桜良が密かに綴っていた日記帳だった。そこには、彼女が膵臓の病気で、余命いくばくもないことが記されていて……。病気を隠して日常を過ごす桜良と、その秘密を知った「僕」。――二人の距離には、まだ名前がない。
(C)住野よる/双葉社 (C)君の膵臓をたべたい アニメフィルムパートナーズ