
綾野剛が“企業買収”のスペシャリスト・鷲津政彦に扮し、「ハゲタカ」とバッシングを受けながらも日本の名門企業を次々と買収し、再生していく様を描くドラマ『ハゲタカ』(テレビ朝日系、木曜夜9時~)。最終回を迎える今日の放送に、今作でナレーションを務めてきた小手伸也がサプライズ出演することがわかった。
その渋~い声で毎話ドラマを盛り上げてきた小手。俳優として活動する傍ら、作家や演出家、声優など幅広く活躍し、4月クールに放送された『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)でも注目を集めた。
今作『ハゲタカ』でもナレーションという重要な役割を担い、毎週視聴者を楽しませてきた小手が最終回、ついに俳優として登場する。綾野剛演じる鷲津と20年間に渡り闘っていた飯島亮介(小林薫)。その飯島が会長を務める「日本ルネッサンス機構」の社員として登場する小手は、クライマックスシーンで緊迫のバトルを繰り広げる。
果たしてドラマ本編でどんな存在感を放つのか――最終回に相応しいサプライズ出演に期待が高まる。

【小手伸也 コメント】
今回ナレーションが決まってから初めて台本を受け取りに伺った際、スタジオで綾野剛さんに偶然お会いできまして、「いやー小手さんのナレーション嬉しいです! むしろ出てもらいたかったです!」と至極光栄なお言葉を頂き、正直その瞬間から「出たい!」と思っていたんです(笑)。なので念願叶って感無量でした!
実は僕の登場シーンが、小林薫さんのクランクアップの日で、最後の相手が僕なんかでスミマセンと恐縮してしまったのですが、小林さんも含め、現場の持つ雰囲気がアットホームさと力強さを併せ持つ心地よい緊張感があって、なるほどこれぞ『ハゲタカ』だと非常に納得しました。小林さんはそのとき、「自分の役者人生の中でも記憶に残る仕事が出来た」と仰っていたんです。出演者として現場にいなければ聞けなかった言葉です。改めて自分がこの作品に関われてたことの幸運を思いました。

僕の今作での本業はあくまで“ナレーション”ですが(笑)、僕の登場シーン自体は物語上大きなクライマックスの一つではありますので、僕が出てるどうこうではなく純粋に物語の結末に括目して頂きたいです! ドラマオリジナル、2018年の現在が紡ぐ鷲津政彦の生き様にご期待ください!
【9月6日(木)放送 最終話あらすじ】

データ改ざん、不正会計…と日本を代表する重工業メーカー「帝都重工」による不祥事が次々と明るみに出る。この危機を救うため、鷲津政彦(綾野剛)に救済買収を求めた芝野健夫(渡部篤郎)と飯島亮介(小林薫)。
しかしその裏で、飯島がアメリカの機関投資家グループと繋がり、「帝都重工」の実権を握ろうとしているという情報を掴んだ鷲津は、「サムライファンド」を辞め、「帝都重工」の社長に就任することを決断する!

さらに芝野を再生担当執行役員に据え、鷲津が新社長として動き出してまもなく、松平貴子(沢尻エリカ)が社長を務める「日光みやびホテル」でアジア各国の重工業メーカーの責任者が集まる会議が開催されることに。「鷲津の好き勝手にはさせない」という飯島の差し金と察しつつも、その決定を受け入れる鷲津。その後、鷲津は社長就任記者会見の場で「30日以内に『帝都重工』に革命をもたらす」と宣言する。
一方、「スペースフロンティア・ジャパン」の天宮光一(森崎ウィン)は親会社である「帝都重工」からの契約打ち切りを通告されてから、新しいスポンサー探しに奔走していた。「もう一度鷲津に掛け合ってみてはどうか」という広報担当の桜井加奈(青野楓)の言葉に耳を貸そうともしない天宮。加奈はひとり鷲津のもとを訪れ、契約解除を撤回してくるよう懇願する。そんな加奈に、鷲津は「近いうちに伺う」と意味深な言葉を残し…?

やがて鷲津は「帝都重工」子会社や関連会社の視察を開始。再生担当の芝野は、「帝都重工」の管理職への聞き取り調査をすべく、面談を始める。
「帝都重工」に革命をもたらすという鷲津。日本の未来のために「帝都重工」を守りたい芝野。そして「帝都重工」の腐敗を利用し、みずからの勢力を拡大しようとする飯島――老舗の大企業を巡ってさまざまな思惑が渦巻く中、「日光みやびホテル」での会議の日がやってくる。鷲津の最後の戦いがついに始まる…!
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