
世間をザワつかせたアマチュアボクシング界の問題。事の発端は、助成金の不正流用や過剰なおもてなし、奈良県出身選手に有利な判定を出す奈良判定など、日本ボクシング連盟・山根明会長の数々の疑惑を明らかにする告発状だった。その疑惑について個性的なキャラクターや言動で否定してきた山根氏だが、過去の反社会勢力との関係を認めると鈴木大地スポーツ庁長官が「事実なら辞任すべき」と批判。その後山根氏もボクシング連盟会長を辞任した。
辞任したとはいえ、山根氏に関する疑惑はいまだに明らかにされないまま。数々の疑惑は本当だったのか?今回、そのボクシング連盟前会長の山根氏が、9日放送の『TVタックル』(テレビ朝日系、午前11:55~)に緊急出演。ボクシングに詳しいビートたけし、元世界チャンピオンのガッツ石松やスポーツ業界の事情や法律に精通しているスポーツライターの小林信也氏を加え、突然の辞任から1カ月、強面の山根氏の本音に迫る。
■一部は認めつつも力強く否定する場面も。山根氏の本音とは⁉︎
過去には「あった」と認めた反社会勢力との関係。辞任の引き金になった疑惑でもあるが、それは事実なのか?そして、成松大介選手への助成金240万円を他の2人の選手と三等分しろ、と指示したのはなぜか?そこには山根氏のどのような思惑があったのかなど、大きく取り沙汰された疑惑について直接本人に切り込んでいく。
助成金問題については「自分の認識不足だった」と認める山根氏だが、疑惑をきっぱりと否定する場面も。例えば、奈良判定の指示などは誤解から生まれたと否定。しかし証拠とも言える山根氏の音声テープの存在をどう説明するのだろうか?

辞任当時は日本ボクシング連盟の終身会長でもあった山根氏。それほどまでの権力をどのようにして手に入れたのか。山根氏がボクシング連盟の会長となり、“山根帝国”と揶揄される体制を作り上げた歴史にも迫る。
これまでの疑惑についての質問が続くと「こういう話ばかりだったら、この番組には出ていない。僕は弁解のために出ているわけではない」と強い口調で言い放つ場面も。
ガッツ石松がそんな山根氏に対して「前会長の考え方は今の時代に合っていない。だから合わせていかないと」と持論を展開しつつアドバイスするが、山根氏は「時代遅れでもいい。指導者として時代遅れの男でも(ロンドンオリンピックで)メダルを獲っているのですから」とあくまで強気の姿勢を崩さない。

そのほか女子体操のパワハラ問題を例に、ボクシングだけではない、日本のアマチュアスポーツ界の問題について切り込んでいく。
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