俳優の佐藤健(29)が8日、東京・渋谷のHMV & BOOKS SHIBUYAにて「佐藤健写真展2019」の囲み取材に応じた。「佐藤健写真展2019」は「佐藤健2019年カレンダー」と「[佐藤健 in 半分、青い。]PHOTO BOOK」(東京ニュース通信社刊)の発売を記念して全国5都市で開催される。
青いカーディガンで登場した佐藤健「ちょっと最近『青ければいい』みたいな(笑)」
フォトブック、カレンダー、そして写真展について佐藤は「フォトブックは『半分、青い。』の律の人生をフイードバックするような写真を撮りおろしまして、さらに現場のオフショットをおさめた写真を載せていただきました。カレンダーは毎年出させていただいているんですけど、今回は『半分、青い。』から『青』をテーマに撮らせていただきまして、その写真が素敵だったので写真展をすることになりました」と説明。フォトブックとカレンダーの撮影は同時期に行われたといい、撮影期間は「『半分、青い。』のフォトブックは、現場に着いてもらって撮ってもらっていたんで結構撮影期間が長かったんですけど、撮りおろしは1日、2日、3日くらい。カレンダーはまたそれとは別で2日くらい」とのこと。
改めて写真展を見た感想を聞かれた佐藤は、「こんなこと言っちゃあれですけど、自分の顔を見てもなんとも思わなくなってきた(笑)」と苦笑。続けて「でも、自分の写真をこう残してもらえることはありがたいですね。どれだけニーズがあるかわからないですけど、一人でも喜んでもらえる方がいるのであればやってよかったなと思います」と今回の開催に感謝した。
展示されている中でもお気に入りの写真は、ノープランで撮ったという空を背景にした佐藤の横顔の写真。その理由は「『半分、青い。』のオープニングで鈴愛がリボン持って走るのにちょっと似ているなと思って」。撮影した状況については「覚えてない(笑)」と言うが、「テーマが『青』だったので、とりあえず青い壁があったらそこで撮る。青い服があったら着る。青いグッズがあったらみんな家から持ってくるという撮影でした」と振り返った。なお、この日も青いカーディガンを羽織っており、それについて「今日も青い。ちょっと最近『青ければいい』みたいなところがある(笑)」と説明。記者から「仮面ライダーのとき、髪の毛も青くしていましたよね」とツッコまれると、「青いエクステしていましたね。髪の毛も青くしてくればよかった(笑)。そこまで頭が回らなかったです」といたずらっぽい笑みを浮かべていた。
10歳差の永野芽郁との共演も「鈴木良平と同い年役をやっているなら俺もいいかな」
『半分、青い。』撮影期間中には、映画の撮影も並行して行っていたそうで、「その間に鈴愛が他の人と結婚していました(笑)」とドラマのスピード展開に佐藤もびっくり。10か月に及ぶ長期間の撮影により作品への思い入れが強くなったともいい、「終わったときは寂しかったです。共演者と絆が深まったし、自分がやっている役に対する思い入れが強まった。共演者、スタッフとの別れも寂しいですけど、一番寂しいのは“律”との別れでした」とクランクアップを終えての心境を語った。
律役では学生服姿を披露しているが、それに対し違和感を感じなかったのかという質問には「違和感しかなかったです(笑)」としながらも、「いわゆる20代を終えて、正直自分ではきついと思うんですけど、『まだ大丈夫だよ』って言ってくれる人もいて、この先歳を重ねていくと(着る機会が)いよいよいなくなると思うんです。なのでまだそう言ってくれる人がいる限り着てみたいと思っていたので、自分の役者人生の中でいい機会だったと思います」と前向きに捉えていたという。
共演の永野芽郁(18)とは10歳差。同じ日に生まれた幼馴染役を演じたがそれに対するプレッシャーについて問われると、「彼女が大人っぽいですし、過去に窪田正孝、鈴木亮平と同い年役をやっているので……特に鈴木亮平と同い年役をやっているなら俺もいいかなと思いました(笑)。そこはちょっと安心しました」と冗談交じりにコメント。会場の笑いを誘っていた。
『半分、青い。』は「そうだよね!って思えるような結末になっています」
記者からは『半分、青い。』のラストに関する質問も。佐藤は「僕も撮りはしましたが、出来上がったものを見ていないんで何とも言えないんですけど、この結末のために今までやってきたっていう結末になっているはずです。イラっとしたりもやっとしたり、フラストレーションをためながらも観てきてくださった皆様の気持ちに応えられるような、『そうだよね!ずっと観てきてよかった!』って思えるような結末になっています」とコメント。視聴者の期待を煽っていた。
テキスト:堤茜子
写真:野原誠治