女優の樹木希林さんが15日に75歳で亡くなったことを受け、映画『日日是好日(にちにちこれこうじつ)』で共演した女優の黒木華、多部未華子、そして監督の大森立嗣がコメントを発表した。
黒木華
「突然すぎて、なんと言えばいいか本当に言葉が浮かびません。
希林さんとお仕事をご一緒できたことはとても光栄でしたし、かけがえのない時間でした。もっと、もっと、お話ししたかったです。」
多部未華子
「突然のことで言葉がどうしてもつまってしまいます。
寒い撮影の中、樹木さんの控え室にお邪魔して、2人で膝掛けを分け合いながらお話ししたこと、忘れません。
今はただただ、ご冥福をお祈りいたします。」
大森立嗣監督
「公開初日にお会いできると思っていたのに、残念です。昨年12月、撮影しながら希林さんのことが大好きになっていきました。大事なことをひょうひょうと語る姿が目に浮かびます。出会えたことは僕の財産です。今はただご冥福を祈るばかりです。」
同作はエッセイスト・森下典子が、約25年に渡って通い続けた茶道教室の日々を綴った大人気エッセイ『日日是好日 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』(新潮文庫刊)を映画化したもので、母親からの勧めがきっかけで二十歳から茶道を始める主人公・典子役を黒木が、茶道教室の武田先生役を樹木さんが演じていた。
今月4日に都内で行われ、高円宮久子妃殿下らもご出席したプレミア試写会を樹木さんは欠席。「この度、高円宮久子妃殿下の御臨席を賜りましてひたすら有難く頭(コウベ)を低(タ)れるばかりです」「台風接近もともない申し訳なく涙涙でございます ふるえるような時をいただいてをります。平成30年9月1日 樹木希林」(原文ママ)と直筆のメッセージを寄せていた。
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