22日、都内で行われた映画『純平、考え直せ』の初日舞台挨拶に野村周平、柳ゆり菜、毎熊克哉、岡山天音、佐野岳、佐藤祐基、藤原季節、森田涼花、木下愛華、片岡礼子、森岡利行監督が登壇した。
歌舞伎町のホスト役で出演した藤原は「自分と同世代の俳優が多かったので『やってやろう!』と思った」と並々ならぬ闘志をみなぎらせ「監督にも自由にやっていいと言われたので、お酒が弱い設定を作ったり、方言を話したりとアドリブでやりました」と舞台裏回想。しかも「撮影の前夜に好奇心が抑えきれなくなって、ホストクラブに働きに行きました」と仰天告白で会場を驚かせた。
ホストクラブでは「“いらっしゃいませ”の言い方しか収穫はなかった」というものの「本番ではその時に学んだ『シャーマセーッ!』とホスト流で通しました。でもスタッフの皆さんが笑いをこらえるので、失敗したかな?と思ったけれど、作品を観たらいい感じだった」と自画自賛だった。
同作は、新宿歌舞伎町を舞台に、対立する組幹部の命を狙うチンピラ・純平(野村)と太く短く生きる純平の姿に惹かれるOL・加奈(柳)の3日間の愛を、SNSを絡めて描く。
SNSが頻繁に炎上する野村は「SNSの住人はそこでしか生きていないので、心ない発言をしてしまうことがある。でも実際にその人と会わなければわからないものなので、会ったことのない人の人格をSNSで否定するなよと思うし、実際に会いに来てほしい」と切実アピール。そんな野村は初共演の毎熊から「カッコいい。今どきの人というか、ひと昔前の男で時代遅れというか…」と褒めて落とされると「生まれた時代を間違えたとよく言われる。平成が似合わない男です」と自虐で笑わせた。
また柳が、岡山から地毛をハサミで切られるシーンに触れて「さすがの天音さんで、部屋に入ってきた瞬間に本当に嫌だと思ったし、怖かった。でも本当は優しい方。ほかの現場で会うたびに謝ってくれる」とその人柄を明かすと、すかさず野村は「映画を観た人はみんなお前のことが嫌いだからな、覚悟しろよ!」と岡山を威嚇。最後は「俺のことを嫌いになっても、純平のことは嫌いにならないでください!」とAKB48・前田敦子の名言に絡めて主演作をアピールしていた。
テキスト・写真:石井隼人