10月13日(土)より全国公開する映画『日日是好日』(配給:東京テアトル、ヨアケ)が、10月6日(土)、10月7日(日)、10月8日(月・祝)の3日間に限り、先行上映されることが決定した。
本作は、9月15日に逝去された樹木希林さん(享年75)が、女優人生で初めて“茶道の先生”(武田先生役)を演じた映画。本作において“影の主役”とも言えるお茶室は、様々な季節を表現しながら、約20年間に渡るドラマの時を刻む、本作の最も重要な舞台だ。
その空間は、お茶室の主人である武田先生を演じた樹木希林さんによる“女優の域を超えたこだわり”と、“本作に対する深い愛情”によって命を吹き込まれた。お茶室のロケーションセットは、樹木希林さんが推薦された民家を改築して建てられ、お茶室内に掲げられている「日日是好日」の額の書は、樹木希林さんのアイデアにより、撮影当時まだ小学生だった女生徒によって書かれた。
そして、主演の黒木華や多部未華子が演じる生徒役の成長を温かく見つめる眼差しや、シーンごとの役割を様々なアプローチで演じる表現力により、映画『日日是好日』は、観客までもが“樹木希林先生”の愛によって包み込まれる映画へと昇華した。
9月15日の逝去が報じられて以降、今もなお、樹木希林さんへの惜別の念が絶えない。映画本編で樹木希林さん演じる武田先生に、このようなセリフがある。正月に武田先生が生徒一同へ挨拶をするシーンのセリフだ。
「こうしてまた初釜がやってきて、毎年毎年、同じことの繰り返しなんですけど。でも、私、最近思うんですよ。こうして毎年、同じことができることが幸せなんだって」
世の中には「すぐわかるものと」と、「すぐわからないもの」がある。本作は、凄まじい速度で目まぐるしく移りゆく現代において、その「すぐわからないもの」こそが大切であること、それこそが、人生を豊かにする可能性を生み出すことに、茶道を通じて肉薄する。
生きることを楽しむ天才のような方であった樹木希林さんは、本作にも様々なインスピレーションをもたらしてくださった。最後の最後までその生を全うした女優・樹木希林の躍動に、この映画を通じて触れて頂ければ幸いだ。
映画『日日是好日』(にちにちこれこうじつ)先行上映
実施日程:10月6日(土)、7日(日)、8日(月・祝)
実施劇場:全国の『日日是好日』上映劇場
またこの度、テレビCMが解禁となった。(9/29よりオンエア予定)
テレビCM(15秒)は、樹木希林さん演じる茶道教室の武田先生が、「いらっしゃい」と笑顔で迎える。お茶と出会った女性が体験する本当の自由と生きる喜びを描く本作。「ただおいしいお茶を飲みにくればいいじゃないの」と微笑む武田先生は、大きな包容力で青春真っ只中の主人公・典子(黒木華)と典子のいとこ・美智子(多部未華子)を導いていくかのよう。
もう一つのテレビCM(30秒)では、さらに、武田先生が「頭で考えないで、自分の手を信じなさい」とお茶の所作について助言する場面も。そして、「こうして毎年、同じことができることが幸せなんだって」としみじみと語りかける。
(C)2018「日日是好日」製作委員会