「鋼の錬金術師」のエドワード・エルリックや「∀ガンダム」のロラン・セアックなど、少年役の演技で知られる声優・朴ロ美が、“少年声”の自覚がなかったことを告白。アニメ監督・富野由悠季の働きによって少年役を演じるようになったと振り返った。
9月24日に生放送されたAbemaTV「声優と夜あそび」に、朴がゲスト出演して、MCを務める声優の緒方恵美、内田彩と共にトークを繰り広げた。朴はもともと舞台女優として活動しており、とくに声優という職業を意識したこともなかったのだが、たまたま同じ劇団の演出部に富野監督の長女が在籍していたそう。その縁で富野監督が朴の演技を目にして、1998年放送のアニメ「ブレンパワード」のオーディションの話を受けたことを語った。
声優デビュー作である「ブレンパワード」では、朴は女性キャラクターを演じていた。それまで舞台でも女性役しか演じていなかったため、他の女性声優が少年役を演じているのを見て、「女性が男の子役をやるんだ! すごい!」と驚いたそう。その後、「∀ガンダム」でも当初はヒロイン役でオーディションを受けに行ったのだが、会場で急きょ少年主人公であるロランを演じるよう言われたと明かした。
オーディション会場で初めて「見よう見まね」で少年役を演じて、見事ロラン役を射止めた。朴は、「嘘か本当かわからないんですけど、のちのち富野監督に聞いたところによると、舞台を見たときから、『あ、ロラン・セアックがいた』と思っていたらしくて。『ブレンパワード』で、どれだけ振幅の幅が出るのか試していたと言われました」と振り返った。
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