超絶イケメンだけど、恋愛経験ゼロの究極ヘタレ男子の青春ラブコメ映画『覚悟はいいかそこの女子。』が10月12日から公開される。主人公は、幼い頃から女子にチヤホヤされてきた愛され男子の古谷斗和(ふるや とわ)。自分はモテると思い込んでいるが、実は交際経験ゼロの非リア充! ある日、友人から「観賞用男子」と指摘され、彼女を作る宣言した……けれど?! 主人公のヘタレ男子・斗和を演じるのは、数々のドラマ・映画に引っ張りだこの実力派イケメン俳優の中川大志。映画のお話からご自身のヘタレエピソードまでざっくばらんに聞いてきた。

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――今回ヘタレ男子役を演じています。今までの役とはちょっとイメージが違うような気がしますが、オファーがあったときはどう思いましたか?

少女漫画に登場する男子って、カッコよくて優しくて完璧な王子様みたいな印象があります。実際に、王子様みたいな男子の役はこれまで演じたことがあるんですよね。だからこそ次に少女漫画の原作でいくならば、ちょっと崩れた役、定番を崩していくようなものに挑戦してみたいという思いがありました。なので、今回の役は楽しみな気持ちで演じています。

――コメディ要素の強い作品の中で演じるのにも新しい課題はあったかと思います。特別な役作りはありましたか?

この作品をコメディだとはとらえていませんでした。ただ、役を演じ切るという意識だけしていました。最初に台本を読んだときに、ぶっとんだことを普通に言ったりやったりするので、それを成立させられるキャラクターにしないといけないと思いました。このキャラクターならやりかねないとお客さんに印象付けることが大事で。キャラクターを深堀して、ピュアにして幼くしてという作り方をしていました。だからかな、完成したものを客観的に見てみたときに、面白いな、滑稽だなって自然に思えました。

――王子様のような役とヘタレ男子、経験してみて、どちらが演じやすかったですか?

僕の性に合っているのは完全にヘタレのほうです。白い服を着た王子様よりも変な顔になっちゃっても頑張る斗和くんです。僕自身にヘタレの部分はあって、もちろん王子様みたいに完璧じゃない。芝居自体も王子様のように完ぺきな役は、抑える演技が必要になるんですが、斗和くんのようなキャラでなりふりかまわずできるほうが僕は面白かったです。

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――演じてみて印象に残っていることはありますか?

この作品で1番やりたかったことは、カッコ悪いことがカッコよく見えることでした。クールに立っているだけじゃなくて、顔をぐちゃぐちゃにして、ださいはずなんだけど、なんか次第にカッコよく見えちゃうような。

――具体的な役作りとしてはどんなことをされましたか?

みんなのテーマになったのが、男子たちの精神年齢を幼くするというところです。台本を読んだときいに、今の高校生はこんなことしないだろうという部分が多くあって、それをどうやって成立させるんだろうという疑問がわきました。監督と話してみると、精神年齢を下げちゃいましょう!となって。気持ち的には男子は中2くらいの感じで演じています。

――どんな部分が実際の高校生との違いなのでしょうか?

僕も含めて、今の高校生ってもっとクールなんですよ。常にスマホをいじっていて、情報をいっぱい得ることができるし。教室以外でもつながることができる。でも、映画の中の男子たちはもっとアナログでピュアな感じがしたんですよね。純粋で愛らしいところを徹底することで「こいつらだったらこんなバカなこともしちゃうかな」ってところに行きつくことができました。

――中川さんのお話のように、少女漫画にはリアリティがない描写は多いと思います。そういう感覚はありますか?

実写で演じるということは、ファンタジーをどこまでリアルにできるかの挑戦だと思っています。漫画を読んでいるだけなら「ないない」って思っちゃうことでも、実写にすることで、もしかしたら教室のどこかで起きているかもしれないってちょっとでも思ってもらえるような世界にするのは1つの目標。そうじゃないと実写でやる意味がないような気がするんです。

ヘタレ男子な部分を告白 ホラー映画、高いところ、お化け屋敷など怖いものだらけ!?

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――先ほどヘタレが性に合っているというお話がありました。中川さんんご自身のヘタレエピソードなどありましたら教えてください!

苦手なものがすごい多いんですよ。虫とか、高いところとか、ホラー映画とかお化け屋敷とか……本当に嫌いなんですよ(汗)。遊園地に友達と何人かで行っても「お化け屋敷は絶対に行かないよ」って宣言します。どれだけその場の空気が悪くなったとしても断固拒否します。

――これまでお化け屋敷の経験は?

入ったことはありますよ。でも、両脇に友達を抱え込んで耳をふさぎながら連れて行ってもらいました。それでも、大人になってちょっとだけ大丈夫になりましたけどね、でもできることなら避けて通りたい経験ですね。

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――今年は20歳という節目の年齢ですね。もし、20歳になってから大人になったと感じる部分があったら教えてください。

子供の時に苦手だった食べ物がかなり食べられるようになりました。お刺身とか生ものが食べられなかったんですけど、今は大好物になりました。お寿司もわさび入りでいけちゃいます。コーヒーも、なんでこんな苦いのを飲んでいるんだろうとか思っていましたけど、今はわかるようになりました。あとはホルモンとか、もつ鍋とかかな~。

――たくさん食べられるようになったんですね(笑)。中川さんが思う大人って、どんな人ですか?

感情的になってしまいそうな場面で、ちゃんと我慢できて冷静な判断をとれる人かな。僕は嫌だなとかむかつくなってときに顔に出ちゃうことがあるんです。だから、感情のコントロールができる人は偉いなあ、大人だなあって思います。あとは視野が広い人かな。誰も気づかないところに気づける人。状況をちゃんと見ている人は大人ですね。

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――最後に、『覚悟はいいかそこの女子』は10代最後の出演作となりました。それに対しての特別な思いはありますか?

今、急に変わることはないですよね。ただ、10代で出演した作品というのはもっと大人になって振り返った時には大きいなと思います。実際の学生の感覚って薄れていくものなので、今しかない、今しか覚えてない感覚を出すということは意識しているんです。将来、振り返ったときに、今はわからない感慨深いものがあるかもしれません。

――ありがとうございます! 10代最後の中川さんお姿、そして渾身のヘタレ演技、楽しみにしています!

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写真:You Ishii

テキスト:氏家裕子

映画『覚悟はいいかそこの女子。』は10月12日(金)より全国ロードショー!

ドラマ『覚悟はいいかそこの女子。』はAbemaビデオでも配信中

映画『覚悟はいいかそこの女子』公式サイト
映画『覚悟はいいかそこの女子』公式サイト
おいしい女になろう。おいしい男を育てよう。 2018年9月下旬公開
www.kakugo-joshi-movie.jp
覚悟はいいかそこの女子。 | 動画視聴は【Abemaビデオ(AbemaTV)】
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