1989年に起きた坂本弁護士一家殺害事件をはじめ、地下鉄サリン事件など数々の事件を起こしたオウム真理教。当時、なぜ多くの人がオウム真理教にのめり込んだのだろうか。
SHELLYがMCを務める『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース~』(AbemaTV/アベマTV※毎週土曜23時から放送中)では、「ワタシ、自分を見失ってました」をテーマに、宗教やネットワークビジネスにハマった経験のある女性たちが赤裸々に語った。
(※番組ではあくまでも体験談の紹介が目的のため、特定の団体を非難するのが目的ではありません)
(▲ジャーナリストの江川紹子さん)
長年、オウム真理教の問題に取り組むジャーナリストの江川紹子さんは「信者の中には、ヨガや占いといった比較的ハードルの低いサークル活動に誘われたことがきっかけで入信した人もいる」という。普通のヨガサークルだと思って入ると、同じサークルの人から“道場に行こう”と誘われ、後からオウム真理教を知る人も多かった。
当時はオウム真理教がメディアで取り上げられたこともあり、それも信者が増加した理由の1つである。江川さんは「高齢者がカルト性の高い集団に入信してしまうことも多い。身体は元気だけど、仕事は終わって何かのために働きたい。社会の役に立ちたい。その気持ちがうまく利用されてしまう」と説明する。
過去、江川さんは環境問題をきっかけにオウム真理教に入ってしまった信者を取材した。その信者は「環境問題を解決したい」という思いで東京の大学に入った。しかし、「普通に生活をしているだけでは環境はよくならない」と気づき、「超常的な力を必要だ」と考え、宗教にのめり込んでしまったのだという。
江川さんは新興宗教に引き込まれやすい人の特徴として「どちらかというと真面目でいい子が多い」と話す。反抗期もなく、親に迷惑をかけなかった人が成長して宗教に夢中になってしまい、親が「うちの子は本当にいい子だったのに。あの宗教に入るまでは」と驚くケースも多いと語った。
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(AbemaTV『Wの悲喜劇』より)