10月19日(金)より全国公開の映画『ここは退屈迎えに来て』の特写が一挙解禁となり、著名人からの絶賛コメントも合わせて解禁された。

「R‐18文学賞」読者賞を受賞し、詩的なタイトルが印象的な山内マリコの処女小説『ここは退屈迎えに来て』がついに映画化。10月19日(金)より全国公開される。
この度、本作に登場する人物たちの特写が一挙に解禁された。日本映画界を担う俳優陣のどこか哀愁ただよい、まさに“痛く切ない”本作の世界を表現している。さらに、著名人からの絶賛コメントも解禁となった。
本作は、2004年の高校時代から2013年の現在まで、みんなの憧れの的だった<椎名くん>を柱にキャラクターを交差させながら描く、痛く切ない群像劇。何者かになりたくて東京で就職したものの、10年経って何となく戻ってきた主人公「私」を演じるのは、その透明感のある演技で日本映画界において高く評価される女優・橋本愛。元彼「椎名くん」を忘れられない「あたし」には、これまで数々の作品で体当たりの演技で注目を浴びた若手実力派女優・門脇麦。
そして青春時代にみんなが恋焦がれた、自らの退屈を埋めてくれるであろう「椎名くん」を、独特の色気と存在感を放つ人気急上昇俳優・成田凌が演じているほか、渡辺大知、岸井ゆきの、内田理央、柳ゆり菜、村上淳ら、出演作が後を絶たない実力派俳優陣が脇を固めている。監督はこれまで本格派ヒューマンドラマから恋愛モノまで、数々の作品で登場人物の繊細な心の機微を紡ぎ出してきた名匠・廣木隆一監督がメガホンをとった。






今回解禁された特写は6点。とある都市で暮らす登場人物一人一人の表情、服装、佇まいから、それぞれの関係性や背景がより一層浮かび上がり、役に寄り添う俳優陣達の思いが伝わる特写だ。いくつもの短編から構成される原作の世界観さながらに、群像劇としての魅力が全開に伝わってくる写真となっている。
さらに、チャラン・ポ・ランタンのももやLUCKY TAPESの高橋海などのミュージシャン、辛酸なめ子にマキヒロチなどの漫画家、ジェーン・スーなどのコラムニストと、各方面の著名人から多数の共感コメントも到着した。帰る地元がある人も、そうじゃない人も。登場人物への共感、青春、退屈など自身の過去を振り返るコメントなど、各ジャンルに長けた著名人だからこそ紡ぎ出せる豊かなコメントの数々に、本作への期待は膨らむ一方だ。
コメント(五十音順)
ジェーン・スー(コラムニスト)
東京以外に帰る場所のない私には、「退屈な故郷」とさまざまに向き合えることがとても羨ましく思えた。
辛酸なめ子(漫画家・コラムニスト)
地元がない人、疎遠な人も、この映画の地方都市がまるで脳内地元みたいに思えてきて、ふとした時に登場人物が元気かどうか気になったりします。孤独な時、逆に迎えに来てくれそうな地元の仲間たちの笑顔に癒されます。
DATS MONJOE(ミュージシャン)
青春とは、究極の退屈だ。だから、人はその埋め合わせに必死になる。当時の僕も必死だった。退屈が絶望に変わる前に、音楽に出会えて心からよかった。
チャラン・ポ・ランタン もも(ミュージシャン)
無い物ねだりかな、この映画の一瞬一瞬は東京育ちのわたしには味わえない瞬間だとおもって、ただただ、なんかいいなぁって。無い物ねだりだね。でも、どこにでも、ここにだって、幸せがあって、退屈がある。欲しがりだよなぁわたしって。
長谷川 朗(ヴィレッジヴァンガード下北沢店 書籍担当)
映画館とタワレコとヴィレヴァンだけが味方の地方で育ち、いま下北で働く僕もこの映画の登場人物の1人と思わずにいられない!
東 紗友美(映画ソムリエ)
SNSを覗けば自分以外のみんながリア充に見えてしまう。心から満たされにくいこんな時代、何も言わずに共感してくれる古い友人のような物語。
マキヒロチ(漫画家)
夜明けの街を大声で歌いながら歩きたくなる。何かあるわけでもないくせになんとなく不幸だと思ってた昔の自分を思い出しながら。
門間雄介(編集者/ライター)
泣きたくなる。私たちはこんなふうに、輝いていたあの日と、退屈な現在の間でたえず揺れているから。
森 直人(映画評論家)
『レディ・バード』のサクラメント。『SR/サイタマノラッパー』のフクヤ。そしてこの映画にも、あんなに憎んだのにこんなに愛おしい「心の地元」の風景が広がっている。
山崎まどか(コラムニスト)
車を持っていないとどこにもいけない町で、車を持っていないヒロインが夜明けの道路で絶叫するシーン。門脇麦が美しいと思いました。
LUCKY TAPES 高橋 海(ミュージシャン)
何者かになりたくてもなれない自分、なることを諦めた自分、理想や過去にしがみ付いて現実をなかなか受け入れられない自分……誰もが経験するであろうあの特有の小さな世界で葛藤している様々な人間の複雑な心境や儚さをシンプルかつ繊細に描いた傑作。
ストーリー
マスコミ業界を志望して上京したものの、10年後地元に戻ってきた27歳の「私」(橋本愛)。実家に住みながらフリーライターとしてタウン誌で記事を書いている冴えない日々。高校時代に仲の良かった友達・サツキ(柳ゆり菜)と久々に会った勢いで、男女を問わず皆の中心にいた憧れの椎名くん(成田凌)に連絡し、会いに行くことに。道中、「私」の中に椎名くんとの高校時代の忘れられない思い出が蘇る――。元カレ「椎名」を忘れられないまま地元でフリーターとして暮らす「あたし」(門脇麦)。元カレの友達と腐れ縁のような関係を続けているけれど、心は彼といたときの青春の輝かしい記憶に今もとらわれている――。
(C)2018「ここは退屈迎えに来て」製作委員会
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