アメリカのプロゲーマーJustin Wong（ジャスティン・ウォン）が、日本のeスポーツ界が発展するためには、高額賞金トーナメントが必要だと訴えた。JustinはAbemaTVのゲーム番組「勝ったら100万円！SFV AE 賞金首」出演のために来日。収録時に取材に応じると、ここ数年で盛り上がりの兆しを見せる日本のeスポーツシーンについて、法律により高額賞金が出せない現状を理解した上で、まさにアメリカンドリーム級の大規模大会の必要性を語った。
海外、特にJustinの母国アメリカは、日本とは比較できないほど大きなeスポーツシーンを築き上げている。ゲーム関係者によっては、現在の日本はアメリカの10年前の状況と例えることもある。
Justin アメリカはトーナメントの開催数が非常に多く、各地で年間1000トーナメントほどが、毎年開催されている状況です。これだけ多くのトーナメントが開催されているのはプレイヤーファーストだからです。それに対して日本では、トーナメントというよりはエキシビションやチームマッチという形を取ることが多いように思います。どちらかといえばファンを基本にしたファンベースで展開されていることが大きな違いだと感じます。
日本では法律により多額の賞金が出せないという現状についても、Justinは理解している。しかし、それこそがeスポーツが人気を獲得するための足かせになっているとも指摘。アメリカのように、賞金獲得のための競争が激しくなっていくことで、よりeスポーツが盛り上がっていくだろうと持論を展開した。
Justin 日本を見ていると、古いゲームに関してはファンがついていたり、プレイヤーも多数いたりする状況ですが、新しいゲームになるとなかなかファンやプレイヤーが定着していない気がします。この状況を変えることが日本のマーケットを大きくしていくことにつながると思います
よりeスポーツが盛り上がるためには、人気ゲームタイトルの新陳代謝も必要であるという。インドネシア・ジャカルタで開催中のアジア競技大会では、公開競技として初めてeスポーツが採用された。今後、公式競技として認められるために関係各所が働きかけている真っ最中だが、これについては「eスポーツがたくさんの人々に受け入れられている証だ」と驚くとともに、大歓迎といった様子だった。
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