先月15日に75歳の生涯を閉じた女優・樹木希林さん出演の映画『日日是好日』(10月13日公開)特別試写会が3日都内で行われ、主演の黒木華、共演の多部未華子、原作者の森下典子氏が参加した。
初共演となった樹木さんの印象について多部は「直球で色々なことを聞いてこられる方。『どこ住んでいるの?』『誰と住んでいるの?』『誰と付き合っているの?』とか、『整形しているの?』とか色々なことを直球で聞かれて、それに一生懸命に答えるような感じだった」と樹木さんの飾らない性格を回想。それに黒木も「私が『どんな男性がいいですかね?』と聞いたら、『自分と同じ人しか来ないわよ』と言われて、そうなんだ…と。自分頑張ろうと思った」と樹木節を紹介して笑いを誘った。
樹木さんとの初共演に黒木は「共演前に他の俳優さんにも『得るものが沢山あるから共演した方がいい』と言われた」と周囲の反応を明かし「役を生きるという事を凄く感じました。自分もこういう風になりたいと思いながら、一緒にお芝居をしました。車もカッコよくて、選ばれてるものが素敵。一つ一つを丁寧にじっくりと選んで大切なものしか自分の周りに置かないからそういうものが出ているのかなと思った」と樹木さんの印象を懐かしそうに回想。多部は、撮影の待ち時間でのエピソードとして「一緒にひざ掛けを分け合って座っていた時に、熱いから全部あげるとホッカイロをいただいた。私も熱いんだけどなぁと思いながらも、希林さんからいただいたホッカイロを体に忍ばせました」と気遣いに感謝していた。
テキスト・写真:石井隼人
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