
俳優の山田孝之が5日、都内で行われた映画『デイアンドナイト』(2019年1月26日公開)のマスコミ向け完成披露試写に、プロデューサーとして出席した。
この日は、企画・主演の阿部進之介、共演の安藤政信、清原果耶、藤井道人監督も参加。俳優としては出演せず、プロデューサーとしてロケ地交渉、脚本開発、キャスティングなど映画制作実務に深くかかわった山田Pは「俳優としてこれまでやってきた中で、不満や疑問を感じることがあった。それを自分が改善できたら、後輩に同じような思いをさせないで済むのではないかと。自分も作り手として何かできないかと思ったのがきっかけ」と心境吐露。


30代の今になって実現したことには「若い頃は説得力もないし、人脈もなく、できる状態ではなかった。ただ30代になって色々なことを教えてもらっていく中で、第一歩目を踏み出してもいいのではないかと思った」と力を込めた。
児童養護施設で生活する少女・奈々役の清原は、500人超のオーディションの中から射止められた逸材。秋田ロケを振り返り清原は「秋田は寒くていつ窓を見ても雪が降っていた。でも何よりも地元の炊き出し隊の方々が作ってくれる温かいご飯が思い出深い。毎日が体当たりのタックルのような撮影でしたが、それが心の癒しと支えになりました」と感謝。

オーディションに立ち会った山田Pは清原について「ワンシーンを演じただけなのに、圧倒的に奈々だった。その時に『見つけた!』という喜びと、たったワンシーンだけなのにキャラクターをくみ取ってくれた喜びがあった」と絶賛で「専属契約を結びたいくらい。でも僕はくだらないことをやってしまうので、事務所の方がNGかもしれない」と自虐で笑わせた。

映画『デイアンドナイト』は2019年1月26日より公開
テキスト・写真:石井隼人
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