将棋の順位戦A級の4回戦が10月17日に行われ、羽生善治竜王(48)が稲葉陽八段(30)に95手で勝利し、今期の成績を3勝1敗とした。
昨期は史上最多6人のプレーオフにもつれ込む中、挑戦権を獲得したものの、名人戦で敗れた羽生竜王だが、今期苦戦が続いている稲葉八段に快勝。豊島将之二冠(後手)、久保利明王将(後手)、広瀬章人八段(先手)と強敵ばかりの対局が続いたが、この日の対局を含めて公式戦4連勝を飾った。A級の次局は、先手番で阿久津主税八段と対戦する。
A級は4回戦を終えた棋士の中で、豊島二冠が唯一の4戦全勝で単独トップ。これを羽生竜王、広瀬八段、三浦弘行九段の3人が3勝1敗で追う展開になっている。
(写真提供:日本将棋連盟)