19日、東京・TOHOシネマズ日比谷にて映画『億男』の初日舞台挨拶が行われ、佐藤健、高橋一生、黒木華、池田エライザ、沢尻エリカ、北村一輝、藤原竜也、大友啓史監督が登壇。高橋がモロッコの砂漠で経験した貴重な撮影を振り返った。
同作は、借金を抱え、家族とも別居中の主人公・一男(佐藤)が3億円の宝くじに当選、大学時代の親友・九十九(高橋)にその配当金を持ち逃げされたことをきっかけに、個性的な億万長者たちと向き合い、幸せや家族、友情のあり方を見つけていく新感覚のマネーエンターテイメント。一男と九十九は大学時代に落語研究会に所属していたという設定のため、佐藤と高橋は役作りのため、立川志らく師匠に落語指導を受けている。
MCから撮影で1番印象に残っていることについて聞かれた高橋は「砂漠でのシーンがとっても印象に残っています」と回答。砂漠シーンでも落語を披露していた高橋は「大友監督から2回も(落語シーンを)フルで回していただいている。20分(の落語)を2回も(笑)。本業の落語家さんですら、砂漠で扇子をコンコンなんてできないですからね(笑)。貴重な経験をさせていただきました」とハードな撮影だったであろう当時を振り返った。
しかしそんな貴重なシーンも実際に作品に使われたのはわずかな時間。高橋は「これブルーレイで発売したときには特典でもなんでもつけていただいて。フルバージョンの落語を見ていただければな(笑)」と冗談交じりに語っていた。
写真:野原誠治
テキスト:堤茜子