10月21日、横浜グランモール公園完成披露パレード、横浜ブルク13にて、『映画HUGっと!プリキュア ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』(10月27日公開)の完成披露舞台挨拶が開催された。
今年、2018年で15周年という節目を迎える『プリキュア』シリーズ。15周年を記念して、現在放送中の『HUGっと!プリキュア』と初代『ふたりはプリキュア』が力を合わせて戦う劇場版最新作には、総勢55人のプリキュアが登場。55人のプリキュアが踊るエンディングダンスや、ゲスト声優・宮野真守の演技が話題の予告編、そして応援隊長&ゲスト声優を務める山本美月がお披露目となり、さらにイベントが開催されるなど盛り上がりをみせている。
そんな本作の完成披露イベントが21日、ついに開催された。映画の舞台ともなった横浜に、歴代プリキュア55人と『HUGっと!プリキュア』より引坂理絵、本泉莉奈、小倉唯、田村奈央、『ふたりはプリキュア』より本名陽子、ゆかな、映画ゲスト声優の宮野真守、山本美月が登場した。
パレードの開始前、横浜グランモール公園円型広場にプリキュアたちが登場すると、会場周辺は瞬く間に子どもたちから若い男女までが詰めかけ、15年続いたプリキュアシリーズの人気を物語った。総勢55人のプリキュア、そしてスペシャルゲストとしてキャスト陣が登場すると、突然始まった豪華イベントに道行く人が立ち止まり、広場は拍手に包まれた。
賑やかな空気の中で行われたキャストそれぞれの挨拶では、引坂が「盛り上がっていっくよー!」と呼びかけると、キュアエールの声に子どもたちは大興奮。本泉は「皆さん、お空を見てください。綺麗なアンジュ色ですよ!」と役柄への愛情を見せ、小倉、田村もそれぞれ「本日は短い時間ですが、よろしくお願いいたします!」「本当、晴れてよかったなと安心しています!」とイベントの開催を喜んだ。
また、本名が「ちっちゃいお友達もたくさん来てくれてうれしいよ! 昔ちっちゃかったお友達もありがとう!」と集まった観衆に呼びかけると、集まっていた大人たちからどっと笑いが起こった。本名と手を繋いで登場したゆかなは、「私たちが一番最初の映画のとき、横浜で完成披露を行いました想い出の地で、皆さんに会えるのを嬉しく思っています」と記念すべき劇場版1作目『映画ふたりはプリキュア MaxHeart』を振り返った。
ゲスト声優として参加した宮野は、「大好きなプリキュアシリーズに参加できてうれしいです。今日は皆さんの記憶をいただきたいと思いまーす!」と、自身の演じた“プリキュアの大切な想い出を奪う”ミデンにちなんだコメントを披露。同じくゲスト声優、そして本作の宣伝隊長でもある山本は、「すごく緊張しています。こんなたくさんのプリキュアに囲まれている私はとても幸せなので、ぜひマスコミの皆さんに可愛く撮っていただいて、待ち受けにしたいと思います」と緊張した面持ちでプリキュア愛を覗かせた。
MCから、勢ぞろいした55人のプリキュアを見ての感想を聞かれると、引坂は「本当に圧巻です! こんな貴重な機会をいただけてうれしいです!」と満面の笑み。続いて本名が「まさに、ぶっちゃけありえなーい!といった気持ちです!」とおなじみの台詞を口にすると、宮野が「本物じゃないですか……!」とつぶやく一幕も見られた。
そんな宮野は、「皆さん本当カラフルで可愛くて……。1人だけ男子でここに参加できて幸せです。楽しみたいです」と女性ばかりに囲まれた状況に笑顔を見せ、山本は「圧巻です。一人ずつと写真撮りたいです!」と述べ、「ただのファンですみません」と謙虚にコメントした。
本作への出演が決まった際の心境について問われると、宮野は「15年前、ふたりはプリキュアを観ていたので、このタイミングで自分が参加できると思っておらず驚きました。アフレコのときにも隣にはレジェンド2人がいたので、すごく興奮しながらスタジオにいました。役としては立ちはだかる役なので、自分の本気で向かって頑張りました」と話した。山本も「15年前、中学1年生で見ていたので、少しでもかかわることができてうれしかったです」と話し、それぞれが15年前の『ふたりはプリキュア』を観ていたという共通点を明らかにした。
さらに、2年半ぶりのオールスターズが本作で復活すると聞いたときの心境について、引坂は「15周年だから何かあるんじゃないかと思っていたんですが、55人登場すると聞いてとても驚きました!私自身もどう作品に向き合っていけるかな、と考えました」とコメント。本名は「最初は1年だと言われていたプリキュアがここまで続いて、55人のプリキュアたちと今ここにいれることが本当に嬉しいです。1作1作一生懸命に立ち向かってきただけなんですが、頑張った先にはいいことがあるなと思いました」と感極まった様子を見せた。
フォトセッションの後、キャスト陣が名残惜しくもその場を後にすると、55人のプリキュアによるダンスパレードが開始。パレードを見ようと、会場にはなんと1万人もの観衆が詰めかけた。会場を埋め尽くす観衆の中、プリキュアたちがダンスや名乗りを交えて進むと、子どもたちが曲に合わせて振り付けを踊ったり、通りすがりの人たちみんなが揃って立ち止まったりと多くの人の関心を集め、パレードは熱狂の中で無事に幕を閉じた。
場所を横浜ブルク13に改め、午後からは完成披露舞台挨拶が開催された。本作の公開を心待ちにしている人たちによって、客席は満員御礼。イベント開始前から、今か今かと豪華キャストとプリキュアの登場を楽しみに待つ声を聴くことができた。
イベントが始まり、午前のイベントに引き続き『HUGっと!プリキュア』より引坂理絵、本泉莉奈、小倉唯、田村奈央、『ふたりはプリキュア』より本名陽子、ゆかな、映画ゲスト声優の宮野真守、山本美月、そしてキュアエールとキュアブラックが登場すると、客席からは盛大な拍手が起こった。
MCから挨拶を求められると、引坂は「今日は映画を観に来てくださってありがとうございます!」、本泉は「こうして皆さまに直接お会いできて大変うれしく思います」とそれぞれ集まった観客に感謝を述べ、小倉は「ついにこの日がやってきた!という感覚です。とても長い時間をかけてスタッフさんと作ってきたので、皆さんがどんな反応をされるのかとても楽しみです」と本作の待ち望んだ完成を喜んだ。
また、田村は「プリキュアのこういう舞台に立たせていただくのが初めてなので、ドキドキしているのですが、楽しませていただこうと思います!」と、笑顔を見せ、本名は「映画公開よりも少し早く皆さんに観ていただけるとのことで、楽しんでいただければなと思います」と挨拶。ゆかなは「横浜は、私たち2人にとってもとても思い出深い場所なので、ここで上映させていただくというのがとても楽しみです」とそれぞれがイベントへの期待を述べた。
宮野は「みなさんプリキュア好きですか? 僕もプリキュアが大好きです! 15周年という記念すべきタイミングで出演できることをうれしく思います」と客席に呼びかけるパフォーマンスに、会場も一体となって答えた。山本は「本来はそちら側に座っているはずなのに、こちらに立っているので、普段の映画の舞台挨拶より500倍緊張しています」と緊張を語り、「ロケバスでも人見知りを発揮してしまって……。神と崇めている方々の目を見れなくて……。ここに立っているのがとても恥ずかしいですが、宣伝隊長としてメディアに出る最後の機会なので、楽しみたいと思います」とファンならではのドキドキを笑顔で語った。
本作の完成ということで感想を求められると、引坂は「待ってましたという感じです! 皆さんもそうですよね? 私も同じ気持ちです。長く時間をかけた映画ですので、ここまでの想いなども伝わると思います」と本作の出来に自信を見せ、本名は「こうして55人のプリキュアが登場する映画ができて、ぶっちゃけありえな~い!という思いで、そして皆さんへの感謝の気持ちでいっぱいです」と、15年前から今までの想いを語った。
はぐプリチーム5人が揃って映画に登場するのは初ということで、感想を求められると、本泉は「パワーアップしたところを感じていただけると思います!」とコメント。引坂も「それぞれの色んな部分がパワーアップしています」と賛同し、小倉も「2回アフレコがあったんですが、最初はシリーズ始まったばかりの1回目で、私たちにも距離がありました。2回目は私たちの距離も縮まって、リラックスしてできました」と述べた。
本泉が「2回目は1回目に録ったものを聞いて、こんなお芝居してたんだと思い出しながら収録したので、より成長を感じました」と現場を振り返ると「自分たちでも成長を感じた!」「それはすごく感じた!」と口々に同調するはぐプリチームからは、仲の良さが感じられた。
『ふたりはプリキュア』チームの2人からは、「実は、一番最初の『ふたりはプリキュア』のあのロゴが映画でかかるのは初めてなんです」と驚きの告白が。本名が「マックスハートではあるんですけどね」と述べると、ゆかなは「最初は1年きりの予定だったので、映画になる予定ももちろんありませんでした。女児向けアニメで劇場版一本掛け、という前例がなく、その記念すべき一作目にプリキュアが選ばれたよと知ったのが、1年目の終わりごろでした」と経緯を語り、「もうこれだけで3日くらい語れる……!」とプリキュアへの愛情いっぱいの様子をみせていた。
本名も「当時4、5歳だったのかなって方もいらっしゃってて、そして今お子さんもたくさんいらしてて、こうして見てるだけでウルウルきちゃうんです。写真映りとかあるんですが、上手く撮ってください」と感慨深く述べ、ゆかなも「美しく撮ってください」と、同調して会場を笑わせた。
さらに、はぐプリチームには『ふたりはプリキュア』の2人との共演について質問が及び、引坂が「これは個人とキャラクター、ふたつに分けて語らないといけないんですが……」と前置きし、「私としてはテレビシリーズ観てたので、共演は『きたーーーー!』って感じだったんですけど、それはもうファンとしてでした。でもはなちゃんとしては新しい心強いプリキュアとの出会いなので、不思議な感覚でした」と振り返ると、他のはぐプリメンバーからも「本当に!」と賛同する声が口々にあがり、「アフレコ現場で生の名乗りが聞けたとき感動しました」「私たちもプリキュアチームの一員だから、頑張らないとって思わされました」「一言で空気が変わるんです」「かっこいい!」と、終始尊敬と憧れを抱いた様子で、先輩たちの現場での姿を語った。
また、15年前に「ふたりはプリキュア」を観ていたという宮野は「20ちゃいのときに観てました(笑)」と、おどけつつも、「かわいい女の子がボコバコ肉弾戦で衝撃を受けましたが、それが格好良かった! すでに声優として仕事をしていたので、声優仲間が出ていたりすると、僕もあの小さい妖精で出れたりしないかなと淡い期待を抱いていました。そしたらこんなすごいタイミングで、妖精というかもうてるてる坊主みたいなやつで出ることができました。今回は立ちはだかるキャラクターなので、小さいお子様は怖いところもあるかもしれないですが、最後には心があたたかくなる映画となっております」と念願の出演であったことを語った。
山本は「まだまだ緊張していて、ここでずっと皆さんのお話を聞いていたいです。私にとっては、今回映画で大人のお姉さんとして出てくるんですが、心の中ではいつまでもプリキュアと同年代の気持ち。いつのまにプリキュアを追い越しちゃったんだろうって。出演が決まってとってもうれしかったのですが、ただのファンなので、絶対プリキュアの世界を壊しちゃう!と不安でした」と語る山本に、一足先に完成品を観た引坂は「臨場感のあるお芝居で、胸に来る、すごく素敵なお姉さんでした!と語り、本名は「山本さんそのままの素敵なお姉さんでアニメの世界に溶け込んでおられました」とコメント。褒められた山本は「皆さん優しすぎます!」と頭を抱えるリアクションをとっていた。
宮野との共演について質問が上がると、宮野は「現場が華やかで、僕そこに馴染んでいけるほうなんで、休憩時間も「おこわ食べようよー」とか「アイスとけちゃうよー」とか楽しかったね」と述べ、引坂も「宮野さんもうずっといらっしゃったみたいでした!」と、女性ばかりの現場にすっかり馴染んでいた様子を語った。
また、宮野が「そこにレジェンドがどしっといてくださって」と話を続けると、本名からは「これまで何度も宮野くんとはご一緒してるんですけど、今回初めて『ふたりはプリキュア』を観ていたんだと色々なところで話してくださっていたのを観て知りました」とコメント。
「そうなんですレジェンド」とおどける宮野とは対照的に、「そんな話聞いたこともないし、これはいわゆるサービストークなんだなって思ってました」「そうなんです! こうして宮野さんがサービストークしてくださって、周りに馴染まそうとしてくださってるんだって、さすが子役はちがうなあって思ってたんです」と、本名とゆかなは2人で話していたという宮野のサービストーク疑惑に言及。
宮野が慌てて「違います!」と弁解すると、ゆかなが「それが違うところから本当の話なんだよって聞いてね」と続け、本名は「すごくうれしかったです」と笑顔で述べた。また、ゆかなが続けて「何度も色んなところでご一緒しているのに言ってくれなかった」と不満げにすると、宮野が「言わないですよ!」と声を大にする場面も見られた。
最後に、本名からは「皆さんお待ちかねのオールスターズが始まります!お楽しみに!」、引坂からは「皆さんのプリキュアとの想い出を思い出しながら映画を観ていただければ楽しいと思います!」と、公開を心待ちにするファンへ向けてメッセージが送られた。満席の客席からは溢れんばかりの拍手が起こり、終始賑やかかつ和やかな雰囲気のままイベントは幕を閉じた。
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