ストリップ好きの女子、通称“スト女”の増加により、現在ストリップ人気が再燃しているらしい。10月21日にAbemaTVで放送された「給与明細」が、新人ストリッパーの牧野れいなに密着。ストリップ業界の全貌に迫った。

ストリップは、戦後の大衆演芸として人気を集め、全盛期は専用劇場が全国で200館ほど営業していた。しかし、ブームが去った現在は20館ほどに減少。そんな縮小の一途をたどるストリップ業界に、今、変化の兆しが見え始めているという。
以前は客層のほとんどが男性だったが、現在は少しずつ女性ファンの割合が増えてきたのだ。番組が取材を行った劇場にきていた女性ファンは、「キレイなものを見ると感動するのと一緒だと思います」とストリップに通う理由を明かしている。男性ファンも、「芸術的なポーズを観に行っている」「生のライブ感。ステージがすごい素敵」と語り、ストリップをアートとして捉えているようだ。
もともとはヒップホップのダンサーを志していた、新人ストリッパーの牧野れいなもストリップをアートと感じている一人。「脱いでいるけど、エロじゃない。脱ぐと身体のラインが全部見える。衣装があるとごまかせるけど、そのごまかせない部分をキレイに見せるのがストリップ。ダンスの概念のもう1個上を行った感じ。アートです」とその魅力を語っていた。牧野は、深夜遅くまで自宅で新しい演目の練習を行うなど、ショーへのこだわりを見せていた。
1ステージ4~5曲で構成された20分間のショーを、牧野は1日に4回ほど演じる。劇場との契約はほとんどが10日間契約のため、牧野は10日間で40ステージに休みなしで立ち続けている。この取材の前月、牧野は20日間ほどステージを行っていた。給料について同番組スタッフから質問が飛ぶと、牧野は「そのへんは言えない」と口ごもっていた。伝統と文化を重んじるストリップ業界において、新人が給料を明かすことはできないとのこと。しかし、トップクラスになると10日間の公演で100万円を稼ぐダンサーもいるそうだ。
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