映画『パーフェクトワールド 君といる奇跡』の⼤ヒット記念スペシャルトークイベントが10月24日、ユナイテッド・シネマ豊洲にて開催され、主演の岩⽥剛典、杉咲花に加え、原作者・有賀リエ氏、原作のモチーフとなった建築⼠の阿部⼀雄さんが登壇した。

本作は、インテリアコーディネーターとして働くヒロインと、事故で車イス生活になっていた初恋の相手との純愛を描くラブストーリー。車イス生活を送りながらも建築士になる夢を叶え、前向きに生きる主人公・鮎川樹を岩田剛典が、樹と偶然再会し、再び惹かれていくヒロイン・川奈つぐみを杉咲花が演じている。

トークイベントでは、夢に向かって力強く生きる樹の姿にちなみ、夢を叶えるために心がけていることを登壇陣に尋ねた。すると杉咲は「自信を持つことだと思います」と断言。女優は小学生の頃からの夢だったと言い、「『この仕事やりたい』じゃなくて、いつかやるって漠然ともの凄い自信があったんですよ」と振り返った。
その上で「今の方が逆に自信がなくなってきていると感じることが多くて」と本音を吐露しつつ「自分が自分のことを信じないと、みんなも信じてくれないんじゃないかと思います。自信あるって言い聞かせて今はやるようにしています」と語った。

一方の岩田は、小学校の卒業アルバムに書いた将来の夢は「発明家」だったと告白。世界の偉人について書かれた児童書を読んだのがきっかけだという。岩田は「サッカー選手とか野球選手じゃなくて、当時からちょっと変わっていたのかなと思うんですけど。いつか発明家を目指したいと思います(笑)」と話し、会場を笑わせた。
そんな岩田が現在、仕事をする上で心がけていることは「感謝の気持ち」とのこと。「感謝の気持ちを持って色々なことに挑戦すると、夢が叶いやすい環境に自然となっていく気がします」とアドバイスを送った。
また、岩田は「最近奇跡を感じたこと」がトークテーマに挙がると、大学在学中に脊髄を損傷し車イス生活を送っている同級生から、久しぶりにメールが届いたエピソードを披露。そのメールには「障がいやバリアフリーといった問題を、広く世の中に知ってもらう機会を自分の同級生が作ってくれたことが嬉しい」といった内容が書かれていたそうだ。
岩田は「この作品を通じて、大人になって同級生と繋がれたというのは奇跡だと思いましたし、自分が携わった仕事で少しでも力になれたのを実感できたという意味では、すごく嬉しかったです」と笑顔を見せ、客席から拍手を浴びていた。
映画『パーフェクトワールド 君といる奇跡』は全国大ヒット公開中。




テキスト:水野梨香
写真:You Ishii
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