
次々と登場する斬新かつユニークな設定で、ストーリーの中に見る人を一気に引き込む韓国ドラマ。おなじみの童話と同じタイトルを持つ『ピノキオ』は、「嘘をつくとしゃっくりが出る」“ピノキオ症候群”という架空の“病気”が存在する社会を舞台に、嘘と真実が錯綜する報道の現場で成長して行く主人公と、彼をとりまく若者たちの姿を描くヒューマン・ストーリーだ。
ある事故で消防士だった父を失い、その後の行き過ぎた報道合戦が原因で母と兄も失ったハミョン。九死に一生を得た彼は、命を救われたゴンピルの家で、30年前に失踪した彼の長男ダルポとして生きるようになる。その後、故郷に戻ってきたゴンピルの次男ダルピョンとその娘イナと暮らし始めたダルポは、イナに惹かれるようになり、彼女と共に報道記者になろうと決意する。

(C)SBS
“人の心が読める”青年と年上の弁護士との恋を描いた大ヒットドラマ『君の声が聞こえる』のスタッフと主演のイ・ジョンソクが再結集して手がけた『ピノキオ』。モデル出身で抜群のプロポーションを誇る彼が、ドラマの前半では、地方に暮らす素朴な青年に扮しているのが新鮮だ。幼い頃に家族を奪った相手への復讐心を胸に秘めて成長したダルポが、死んだと思っていた兄と再会して心を痛める姿なども繊細に見せている。家族として育ち、同じ高校の同級生となったイナとは、いつしか恋心を抱き合うようになるが、戸籍上は「叔父と姪」という関係であるため素直に思いを告げられず、ためらう姿も切ない。

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そんな彼を支えるイナ役は『美男〈イケメン〉ですね』、『相続者たち』のパク・シネ。「嘘がつけない」ピノキオ症候群である彼女が、視聴者に真実を伝えるのが使命であるテレビ局の報道記者となったことで、“マスコミ”の抱える問題が浮き彫りとなっていくという展開がおもしろい。彼女たちが厳しい上司たちの叱責を受けながら忙しく働く報道現場のリアルな雰囲気も見どころのひとつだ。さらに、イナと不思議な縁で結ばれている同僚記者ボムジョに『ウチに住むオトコ』、『グッド・ドクター』などで注目を集めるキム・ヨングァンが扮している。

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主人公ダルポが子どもだった時に起きた、ある火災事故。現場に急行した消防官だった父をめぐる報道合戦によって、彼の一家は崩壊してしまう。その後、激しく憎んでいたはずのテレビ局の一員となったダルポは、今度は記者として13年前の事件と向かい合うことになる。幼い頃から共に暮らしてきたダルポとイナの恋の行方、若い報道記者たちの成長に加え、徐々に明らかになっていく事件の真相からも目が離せない。
ドラマ『ピノキオ』はAbemaTV【韓流・華流チャンネル】にて11月7日(水) よる10時05分より放送
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