映画『夜明け』の完成披露試写会が5日、都内で行われ、主演を務めた俳優の柳楽優弥(28)、広瀬奈々子監督(31)らが登場した。
本名を明かさず、秘密を抱えて逃げ続ける青年を演じた柳楽。偶然、青年を助ける哲郎を小林薫が演じる。
青年と哲郎の親子のような関係を築いていく姿を描いた同映画。柳楽は「映画として面白いものになったらいいなって信じながらやっていました。本当に監督を信用していたので、それが本当にいい作品になってよかったなと思います」とコメント。
最近の役柄は「キャラクター性の強い役柄が多かった」と語った柳楽。役作りについて「こういう内面を丁寧に描くようなテイストの映画に久しぶりに参加できた。あまり事前に考えすぎないように、現場で監督と話したりキャストの皆さんと話したりして作り上げていったっていう感じですね」と話した。
今回が初メガホンとなった広瀬監督は、是枝裕和監督(56)の助手を務め、師弟関係にあたる。是枝監督作品の『誰も知らない』でデビューを飾った柳楽と同じく、広瀬監督も是枝監督は父親のような存在だという。
イベント終盤、パリで最新作の撮影を行っている是枝監督からサプライズでビデオメッセージが届いた。是枝監督は「優弥は僕にとって非常に特別な役者さんなので、本人と『30代でまたタッグを組んで、何か映画を』という話を」と柳楽への思いを明かし、「早い時期に、そんなコラボレーションがまた実現すればいいな、というふうに思っております」と話した。
是枝監督からの熱いメッセージを受け取った柳楽は「選ばれる立場なので、選んでいただけるようにこれからも頑張りたいと思います」と今後への意気込みを語った。
(AbemaTV/『AbemaNews』より)