この度、池袋エリアを中心に「国際アート・カルチャー都市」の街づくりを掲げている豊島区が2019年「東アジア文化都市2019」国内都市に決定。開催に先駆け、11月6日にプロジェクトの機運醸成・プレイペント シンポジウムが開催された。また、合わせてプロモーション映像とキービジュアルポスターも解禁となった。

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  「東アジア文化都市」とは、日本・中国・韓国の3カ国において、現代の芸術文化や伝統文化、また多彩な生活文化に関連するさまざまな文化芸術イベント等を実施するもの。豊島区では「舞台芸術」「マンガ・アニメ」「祭事・芸能」の3つを柱とし、池袋エリアを中心に新規事業や文化交流を区内各地で展開予定で、2019年2月1日開幕式典(@東京芸術劇場コンサートホール)、2019年11月24日閉幕式典(@Hareza池袋 芸術文化劇場)を行う予定だ。

 シンポジウムでは、多くの人たちに本事業を知ってもらうため、豊島区の豊富な魅力をアニメーションで伝える「東アジア文化都市2019豊島」プロモーション映像が初披露された。

 豊島区在住の少女が豊島区の歴史とさまざまな魅力を発見していく様子を描いた本映像は、実写を元にしたアニメーションの手法「ロトスコープ」を採用。実写映像は、『天然コケッコー』(07)では第32回報知映画賞・最優秀監督賞を最年少受賞し、秋には山田孝之佐藤健出演の最新作『ハード・コア』の公開を控えた、独自の作家性と娯楽性とをミックスさせながらさまざまな題材を撮り続けている映画監督・山下敦弘が担当。アニメーションを『花とアリス殺人事件』のアニメーションディレクターで、昨年『甘木唯子のツノと愛』でマンガ家デビューを果たしたアニメクリエイター・久野遥子が担当している。イベントでは会場に久野氏、山下監督が登壇し、PV制作のエピソードも語られた。

  さらに今回、プロモーション映像に合わせ、キービジュアルポスターも解禁となった。

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 また、「シンポジウム」開催を祝し、2017年アニメ100周年を記念して、122作品に渡る日本のアニメーション作品を紹介した『アニメNEXT_100』スペシャルムービーを上映、製作に携わった植野淳子氏を招いてのトークセッションを実施。続いてコスプレパフォーマーをはじめ、スペシャルパフォーマンスとして躍動する池袋のスペシャル映像上映、東京よさこいチーム演奏との競演を行い、アニメ・マンガの新聖地を目指す豊島区ならではの魅力を披露した。

11月6日「東アジア文化都市2019豊島」シンポジウム オフィシャルレポート

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 池袋エリアを中心に「国際アート・カルチャー都市」の街づくりを掲げている豊島区が、日本・中国・韓国の3カ国において、現代の芸術文化や伝統文化、また多彩な生活文化に関連するさまざまな文化芸術イベント等を実施する「東アジア文化都市2019」国内都市に決定。豊島区では「舞台芸術」「マンガ・アニメ」「祭事・芸能」の3つを柱とし、池袋エリアを中心に新規事業や文化交流を区内各地で展開していく予定だ。そして11月6日、本格的な開催に先駆けて、プロジェクトの機運醸成・プレイペントシンポジウムが実施された。

 シンポジウムでは、本プロジェクトの準備委員会委員長 高野之夫豊島区長、全体統括を務める前立教大学総長・吉岡知哉氏をはじめ、「舞台芸術」部門総合ディレクターを務めるSPAC‐静岡県舞台芸術センター芸術総監督・宮城聰氏、「マンガ・アニメ」部門総合ディレクターを務める日本アニメーション協会会長・古川タク氏が登壇。本プロジェクトのビジョンや目標、意気込みを語った。

 続いて、小池百合子東京都知事によるビデオレターメッセージが上映され、東アジア文化都市2019に選ばれた中国・西安市、韓国・仁川広域市といった交流都市の紹介の後、「シンポジウム」開催を祝し、2017年アニメ100周年を記念して122作品に渡る日本のアニメーション作品を紹介した『アニメNEXT_100』スペシャルムービーが上映された。さらに、製作に携わった植野淳子氏を招いてのトークセッションも実施された。

 そして、多くの人たちに本事業を知ってもらうため、豊島区の豊富な魅力をアニメーションで伝える「東アジア文化都市2019豊島」プロモーション映像の初披露を手前に、「マンガ・アニメ」部門総合ディレクターで本映像の全体監修を担当した古川タク氏、アニメーションディレクターの久野遥子監督、そして実写ディレクターの山下敦弘監督が登壇した。

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 古川氏は「豊島区は手塚治虫先生が才能を発揮していたトキワ荘の存在もあった街で、その力を未来につなぐ本プロジェクトに文化で色付けをしていきたい。そう思ったとき、マンガ・アニメ部門の各ディレクターと口を揃えて挙げた適任者は、<ロトスコープ>というアニメーションを手掛けている久野遥子さんでした」とプロモーション映像の経緯や久野氏の起用について語った。

 続いて久野監督は「最初、とても大きなプロジェクトで、しかも実際ある街をアニメで表現することでとても緊張しました」と映像制作を引き受けた感想を述べ、「私が主に表現しているアニメは『白蛇伝』でも用いていた<ロトスコープ>というアニメーションで、1度実写で普通の映画のように映像を撮り、役者さんがお芝居したものを紙の上でなぞるような形でアニメーションにしていく手法です」とプロモーション映像で試みた新しいテクニックについて説明した。

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 久野監督は、人間味あふれる映画を作る人に実写映像の撮影をお願いしたいということで、山下監督を推薦。豊島区の映像にぴったりではないかと思ったとのこと。そして山下監督は、「豊島区在住の少女が豊島区の歴史とさまざまな魅力を発見していく様子を描いた本映像は、すごく短い尺だったので、最初からセリフで何かを伝えるのではなく、絵や動きや音だけで表現しようと思いました。個人的にはチャレンジ的なものがありましたが、豊島区のいろんな魅力をそれぞれ出していきたい、といった気持ちで作り上げました」と映像に込められた気持ちを語った。

 山下監督は、今年7月よりプロモーション映像の実写映像の撮影のため豊島区のロケハンにまわっていたといい、「ご覧いただいたとおり、撮影は主に池袋駅の前や鬼子母神、東電荒川線の車両の中、大塚周辺で行われました。常に現場に久野さんがいたので、その都度現場で相談しながらスムーズに撮影ができました」と撮影当時を振り返った。

 そしてついに、会場にて「東アジア文化都市2019豊島」プロモーション映像が初披露された。約1分尺のフルバージョン、20秒にまとめたダイジェストバージョンが上映され、終映後、会場には拍手が。

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 続いて、スペシャルゲストとして、プロモーション映像で登場していた豊島区在住の少女・しま子ちゃん役を演じた4歳の瑛子(てるこ)ちゃんが、映像の中で身にまとっていた緑ワンピースを着用、赤の帽子と靴を履いた姿のまま登場。瑛子ちゃんは「撮影は楽しかった。全部楽しかったです」とコメント。古川氏は「赤の帽子は、手塚先生の帽子をイメージしたものです。もしかしたら、未来の手塚先生は女性かもしれない!という気持ちを込めました」と言い、会場からは「あ~!なるほど!」という声が上がった。

 最後に、本プロジェクトに向けて、久野監督は「私自身が豊島区のことを知らない立場だったので、(映像を通して)こういう街、広がっていくんだ!と気付けたら、そのようなイベントになっていけたらいいなと思います」と語り、山下監督は「世界に向けて、豊島区外に向けて作ったんですが、豊島区の人々にも感じてもらいたいなと思った映像です。この先、いろんなところで見かける映像なので、どこかで見かけたら何かを感じてほしいです」と述べ、東アジア文化都市2019豊島への応援メッセージを贈った。

 さらに、古川氏より「過去」と「現在」をつなげ、「未来」を作るといった「マンガ・アニメ」部門のビジョンやコンセプトが語られ、トークセッションは終了。コスプレ、よさこいのパフォーマンスといったグランドフィナーレで盛大に盛り上がった「東アジア文化都市2019豊島」シンポジウムは幕を閉じた。

東アジア文化都市2019豊島
東アジア文化都市2019豊島
東アジア文化都市2019豊島|はらはら、どきどき、文化がいっぱい。|日中韓の文化交流を深める国家プロジェクトに、豊島区が東京都初の国内都市に決定しました!
東アジア文化都市2019豊島
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