厚生労働大臣官房統計によると、1980年代に比べて、子宮頸がんにかかる20代~30代の女性の数がおよそ3倍に急増している。病気に気づいて処置をしたものの、子どもを諦めてしまうケースも多い。

 SHELLYがMCを務める『Wの悲喜劇~日本一過激なオンナのニュース』(AbemaTV/アベマTV※毎週土曜23時から放送中)では「あなたの知らない子宮最前線」をテーマに、実際に子宮頸がんを経験した女性たちが登場。学校では教えてくれない子宮頸がんの最新事情や、最新医療などを放送した。

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(▲産婦人科医の丸田佳奈さん)

 番組では「妊孕性(にんようせい)」について紹介。妊孕性とは、妊娠する能力のことで、産婦人科医の丸田佳奈医師によると「不妊は別ですが、放射線治療をした場合や、子宮を摘出した場合、妊孕性は落ちてしまう」という。日本では、子宮を摘出すると自分で妊娠することは難しい。そのため妊孕性は、がんの治療法を選ぶポイントにもなる。

 丸田医師は「ただちに治療をしないと命にかかわる場合は、現実として妊孕性よりも命を優先する現場はある」と説明。医療関係者は命を最優先にしており、治療にあたってはどのくらい妊孕性が落ちるのか、患者に説明する必要があるという。

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(▲アイドルの夏目亜季さん)

 アイドルで闘病経験を元に予防医学の講演も行っている夏目亜季さんは、23歳で子宮頸がんになった。医師から「治療によって子どもが産めなくなる」と説明され、諦めきれずに他の病院にも行った。しかし、そこでも医師からは「まず命を選びなさい」と言われた。夏目さんは「選択の余地がない状態だった。何をしても駄目だった」と当時を振り返る。

 日本国内における現在の治療法では、子宮を取ってしまうと妊娠できる確率が完全になくなってしまうが、卵巣や卵子を凍結する方法もある。丸田医師はこれらの方法について「より確率を上げるなら受精卵を凍結するのがいい」と説明。パートナーがいない場合は「卵子凍結」という方法もあるとした。

 丸田医師によると「これをすれば妊娠の確率が上がるという方法はない」という。妊孕性を保つために、医学的に証明されていることは、妊娠の確率が下がるような性感染症にならないことや、子宮の病気にならないことだ。

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(▲MCのSHELLY)

 さらに丸田医師は「若い世代では妊孕性の知識が広まっていない」と指摘。近年、子宮頸がんにかかる20代~30代の女性の数も急増しており、病気をきっかけに子どもを諦めてしまうケースが後を絶たない。

 MCのSHELLYは「若いときから意識して考えるチャンスを作ってあげないといけない」と警鐘。親しみやすいよう「『妊孕性』ではなく『ベビーアビリティ』と呼ぶのがいいのでは」と提案した。

(C)AbemaTV

(AbemaTV『Wの悲喜劇』より)

(ライター/小林リズム)

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11月24日(土) 23時~

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翌17時~再放送

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