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 若い女性とおじさんの「パパ活」が話題になったのもつかの間、今、若い男性が自分の時間を売って年上女性を癒す「ママ活」が勢いを見せているという。

 相場は1時間の食事が5000円、デートが1日1万円~3万円、月契約なら10万円とされ、パパ活よりも低めのようだ。SNSを覗けば、ママ活の相手を募集の若い男性の投稿が無数に現れる。

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 2000回もの合コンを経験したという「日本合コン協会」の田中絵音会長は「大学のミスターに選ばれる人などは、一晩の飲み会で2~3万は払うと聞いたことがある。寂しいけれどホストに行く勇気はないし、もっと身近なところで探したい、という人は多い。子育てが一段落した人だけでなく、結婚して子どもできるまでの間の人も結構やっていると思う。ただ、ママ活の場合は性欲を満たしたいということよりも、会ってお話を楽しんで寂しさを埋めるというのが主目的なので相場はパパ活よりも安い」と話す。

■男子大学生"借金の返済に"

 今年の冬にリリース予定のマッチングアプリ「SILK」は、年下男性や年上女性と知り合いたい男女をつなぐサービスだ。女性には入会条件はないが、男性は大学生限定で、大学のメールアドレスによって登録確認を行うという。

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 「市場調査」の名目で開かれた同サービスの"オフ会"に参加した男子大学生は「あわよくばお金で支援してほしい。2年生の時、キャバクラとか風俗で遊びすぎて、人からお金を借りてしまったので、返すのに使いたい」と話す。

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 参加する年上女性たちも、そうした本音を分かった上で彼らとの時間を楽しむ。自営業の40代女性は「本当に困っていたら"お小遣い"も考える。離婚して寂しいので、レンタル彼氏も考えたが、やっぱりちょっとプロは寂しい」。

■彼氏と出会えた女性…「気持ちが華やかになった」

 そんな「ママ活」の専用アプリで本物の恋を手にしたと話す女性もいる。販売の仕事をしている派遣社員の川添京子さん(42)はバツ2で4児の母。今年6月にゲットした18歳年下彼氏は俳優の瀬戸康史さん似のイケメンだという。前夫と別れてから3年、彼氏と出会ってから気持ちが華やかになった。「(ママ活とは)気持ちは違う。ワクワクドキドキしている。LINEの音が鳴るだけで来たかな?って。違う人だったらガックリ、みたいな(笑)」。

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 相手は夜の街で働くフリーターだといい、生活費を除いたお小遣いで尽くしているのだという。「いま新宿のマンションに住んでいいて、“誕生日プレゼントに家賃が欲しい“とか言われたので、足りない分を払った」。そんな彼氏からもらったお土産の空き箱を、今も大事にしている。「お土産をもらえると思っていなくて、すごく嬉しくてやったー!って思った」。

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■「危険性も増している」高校生が補導される事件も

 ただ、「ママ活」の普及に伴い、様々なトラブルも報告されている。全国webカウンセリング協議会によれば「肉体関係を求められるようになった」「自宅を知られてしまった」「会った女性のバックに怖い人がいて脅されている」などといった相談が寄せられているといい、今年9月には福岡市の17歳の男子高校生がSNSに「ままかつしたい#ママ活募集」と援助交際を求める書き込みをしたとして警察に補導される事件も起きている。

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 男性独自の悩みや葛藤を研究している大正大学の田中俊之准教授は「以前からこういうことはあったので、ママ活が広まっているというよりも、ネット上で見えやすくなってきたということだろう。簡単に出会えるようになったという意味では危険性は増している」と警鐘を鳴らした。

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